2009年2月10日 Vol101
提 供  漁船保険中央会

■□■□━━━━━━━━「海外漁業情報」━━━━━━━━■□■□


 「海外漁業情報」では、海外で操業される漁業者の皆さんへ、
 操業上の注意事項や国際会議の結果等をお知らせしています。

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     2008年日・モロッコ漁業協議の結果について           

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 昨年11月26日から28日まで、2009年漁期(1月〜12
月)における我が国マグロ延縄漁船の操業条件等について、モロッ
コ側と協議を行い、合意した標記会議の結果をお知らせします。

1.許可隻数枠と入漁料
 許可隻数については、前年漁期と同様15隻となりました。
 入漁料については、外国籍の操業船に課される入漁料については、
前年漁期と同様2,000米ドル/隻/年となりました。モロッコ
国内船を含む全ての漁船に課せられるライセンス料は、現行の1隻
当たり1年間57,000ディルハムから7,500ディルハム減
の49,500ディルハムとなりました。これは、モロッコ国内の
税制改正に合わせて引き下げられたものですが、モロッコ政府が、
日本漁船に対しても正直に対応してくれたのは、過去の日本の援助
や、日本とモロッコの間の良好な関係によるものと思います。

2.科学オブザーバー乗船規定の変更
 科学オブザーバー乗船規定について、2008年漁期までは、
操業許可証の切替時期とオブザーバーの乗船時期がずれていたため、
操業許可証受領のためのモロッコの港への入港と別途オブザーバー
乗船のための入港が必要となるケースがあり、不便であるとの声が
ありました。協議の結果、オブザーバー乗船規定が以下のとおり、
許可の切り替えに連動した形に修正されましたのでご注意下さい。

1月1日〜9月10日:最大4名
9月11日〜12月31日:最大2名

(参考・2008年漁期)
1月〜6月:最大3名
7月〜12月:最大3名

3.その他
 2008年漁期中、日本漁船2隻が、モロッコ側から当初指定さ
れたオブザーバーの乗船を拒否して、他のオブザーバーを乗船させ
て出港したケースがありました。その際はそのまま出港できました
が、漁業協議の際、モロッコ側から今後同2隻には許可を出さない
との話がありました。協議の結果、今後は注意するようにというこ
とで、今回は処分なしということで済みましたが、万一、モロッコ
側となんらかのトラブルが発生した際には、所属団体に直ちに連絡
し、経緯や事実関係について明確に記録を残すようにしてください。


                      水産庁国際課

                   
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                 (社)農林放送事業団
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                    漁船保険中央会
           H P: http://www.ghn.or.jp/
                 
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