2009年4月27日 Vol107
提 供  漁船保険中央会

■□■□━━━━━━━━「海外漁業情報」━━━━━━━━■□■□


 「海外漁業情報」では、海外で操業される漁業者の皆さんへ、
 操業上の注意事項や国際会議の結果等をお知らせしています。


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         インド洋まぐろ類委員会(IOTC)
                    第13回年次会合の結果について        

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 2009年3月30日から4月3日まで、インドネシアのバリ
において開催されましたインド洋まぐろ類委員会(IOTC)
第13回年次会合の結果についてお知らせします。
 会合には、我が国、EC、韓国、中国、豪州、インドネシア等
19の加盟国・地域の参加があり、我が国からは、太田水産庁
資源管理部国際課漁業交渉官の他水産庁、外務省(独)水産総合
研究センター、業界から関係者が出席しました。
 今回会合の主要な結果は次のとおりです。

1.IOTCの機能の強化
 2009年1月に外部評価(パフォーマンスレビュー)委員会
によりとりまとめられた勧告に基づき、今後IOTCの機能強化
を検討していくことが合意されました。

2.漁船数規制
 現在、各国は、熱帯マグロ類(メバチ、キハダ)の実操業隻数
については2006年レベルで制限し、メカジキ及びビンナガ対
象の操業船については2007年レベルで制限することになって
おりますが、途上国は漁船建造計画を提出すれば無制限に増隻が
可能となっているところ、途上国の建造計画の提出期限を定め、
その実施状況を検討する措置が採択されました。

3.オブザーバー制度等
 資源評価に資するデータ収集強化のため、2010年7月より、
@24m以上又はEEZ外で操業する24m以下の漁船の最低
5%にオブザーバーを乗船させること(ただし、24m以下の漁
船は2013年までに徐々に実施)、Aオブザーバー乗船漁船の
うちまき網漁船についてはオブザーバーが港湾における水揚げの
サンプリング調査を併せて実施すること、B沿岸国のEEZ内で
操業する漁船については水揚げのサンプリング調査を実施するこ
と(調査の割合は5%に向けて段階的に増加)が決定されました。

4.また、メバチ、キハダ、メカジキのTAC及び国別割当の設
定について議論されましたが、合意に至りませんでした。

5.次回年次会合は、韓国で2010年3月に開催されることと
なりました。

                                         水産庁国際課
                   
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                    漁船保険中央会
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