2004年11月16日 Vol.12 提 供 漁船保険中央会 ■□■□━━━━━━━「海外漁業情報」━━━━━━━■□■□ 「海外漁業情報」では、海外で操業される漁業者の皆さんへ、 操業上の注意事項や国際会議の結果等をお知らせします。 ************************************************************ 北西大西洋漁業機関(NAFO)第26回年次会合について ************************************************************ 今回は、9月13日から17日にかけて、カナダのダートマスに おいて開催されました「北西大西洋漁業機関(NAFO)第26回 年次会合の結果についてお知らせします。 北西大西洋漁業機関(NAFO)は、カナダ沿岸200海里を含 む北西大西洋を条約水域とし、主として、底魚類の資源管理を行う ために1979年に設立された地域漁業管理機関です。 日本は、この海域において、遠洋底びき網漁船によりカラスガレ イを中心に漁獲をあげています。 現在の加盟国は、日本、カナダ、ロシア、米国等16か国及びE Uですが、来年度からエストニア、ラトビア、リトアニア、ポーラ ンドの4か国がEUに加盟したことによって、本年末をもってNA FOを脱退することが関係国及びEUから表明されました。 今回の会合には、日本からは、水産庁、日本トロール底魚協会、 大日本水産会から担当者が出席しました。 今回の会合では、昨年合意された2+3KLMO区(カナダ・ ニューファンドランド州沖)のカラスガレイの15年資源回復計画 について、同計画の確実な実施について関係国から報告がなされる とともに、その継続が確認されました。 また、今次会合において主要商業対象種は全て規制がかけられる こととなり、3O区のアカウオについては、TACが20,000ト ン、日本の漁獲枠は、150トンに設定されました。 さらに,加盟国による保存管理措置遵守のスキームの改正及び非 加盟国による保存管理措置遵守を促進するためのスキームが議論さ れましたが、結論が出ず、議論を継続することとなりました。 次回の年次会合は、エストニアのタリンにおいて、来年9月19 日から23日まで開催されることが決定いたしました。 水産庁国際課 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ (社)農林放送事業団 H P: http://www.agriworld.or.jp FAX:03−3585−5728 漁船保険中央会 H P: http://www.ghc.or.jp/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━