2014年6月24日 Vol 241
提 供 漁船保険中央会
■□■□━━━━━━━━「海外漁業情報」━━━━━━━━■□■□
「海外漁業情報」では、海外で操業される漁業者の皆さんへ、
操業上の注意事項や国際会議の結果等をお知らせしています。
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インド洋まぐろ類委員会(IOTC)第18回年次会合の結果について
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今回は去る6月1日から5日まで、スリランカのコロンボにおいて
開催されましたインド洋まぐろ類委員会(IOTC)第18回年次会合の
結果についてお知らせします。
今回の会合には、日本、EU、韓国、中国、豪州、スリランカ、インド、
セイシェル、ソマリア等32の加盟国・地域の参加があり、我が国からは、
遠藤水産庁資源管理部審議官の他水産庁、外務省、
(独)水産総合研究センター等から関係者が出席しました。
今回の年次会合において取り上げられた主要な議題としては、
科学委員会からの報告として、マグロ類の最新の資源状況について報告が
あったところ、メバチ、キハダ、カツオにつきましては、資源状態は悪くなく、
また、過去に比べ、漁獲圧が減少していることから安全レベルにあるとされました。
しかし、IOTCでは加盟国からのデータ報告義務の遵守状況が悪いことが
以前より問題となっており、適切な資源評価を行うにはデータが必要不可欠であり、
サメ等の混獲生物を含め、各加盟国によるデータ報告義務の一段の強化の必要性が
指摘されました。
また、今回の年次会合で決まった内容としては、科学委員会等からの報告に関して、
より明確に、わかりやすいアドバイスを提供するため、報告に関するルールを
標準化することが科学委員会に対する努力規定として採択されました。
また、科学委員会等の結果に対する行政官等の理解を促進することを目的として、
今後3年間、科学者、行政官、利害関係者等が参加するワークショップを
開催していくことになりました。
さらに、IOTCにおける公海乗船検査スキームの導入については、
他の地域漁業管理機関で既に導入されている事例が紹介されるとともに、
今後の具体的進め方については、作業部会等を開催して検討していく
こととなりました。
なお、韓国より次期年次会合等をホストする旨のオファーがあり、
2015年4月後半の2週間を予定として、開催されることとなりました。
開催都市等は未定です。
水産庁国際課
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