2015年5月14日 Vol 265

提 供  漁船保険中央会

■□■□━━━━━━━━「海外漁業情報」━━━━━━━━■□■□

「海外漁業情報」では、海外で操業される漁業者の皆さんへ、
操業上の注意事項や国際会議の結果等をお知らせしています。

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貝殻島周辺における2015年の昆布採取に関する交渉の結果について

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「日本漁民による昆布採取に関する北海道水産会とソヴィエト社会主義共和国連邦

漁業省との間の協定」に基づく、貝殻島周辺における2015年の昆布採取に関する

交渉は、毎年開催され、日本漁民が貝殻島周辺水域において昆布等を採取するための

操業条件について協議しています。

今年の交渉は4月20日から21日まで、モスクワにおいて開催されました。

交渉では、日本側交渉団長を高橋北海道水産会代表理事副会長が務め、

ロシア側代表団長はシマコフ露連邦漁業庁国際協力局長が務めました。

このほか、日本側は、関係漁協及び関係団体の代表者、

並びにオブザーバーとして外務省、水産庁及び北海道庁の代表者が、

また、ロシア側は、外務省及び国境警備局の代表者が交渉に出席しました。

交渉では、日本漁民による昆布等の採取量などが主な議題となりました。

協議の結果、採取量は前年同の4,032トンを確保し、

採取権料の総額は8,784万円、

操業水域の保存と調査に関する作業実施おける技術協力として350万円分の機材を

供与をすることで、双方の意見が一致しました。

また、操業隻数については、近年の昆布の生育不足等による不漁の影響から

昨年の256隻から17隻減の238隻となりました。

結果の概要は以下のとおりです。

1 出席者
日本側  高橋北海道水産会副会長
歯舞漁業協同組合、(オブザーバー※)外務省、水産庁、北海道庁
ロシア側 シマコフ連邦漁業庁国際協力局長
連邦漁業庁、外務省、国境警備局の関係者
※日本側は民間団体の代表者が交渉団長を努めるため、
省庁等関係者はオブザーバーとして出席。

2 2015年の日本漁民による貝殻島周辺水域における昆布等採取の操業条件

採取量   褐藻類(コンブ、チガイソ及びスジメ)
4,032トン(うちコンブ3,600トン)(前年同)
採取料   8,784万円(前年同)
機材供与    350万円(前年同)
操業隻数    238隻 (前年256隻)
操業期間  6月1日〜9月30日(前年同)

                           水産庁国際課

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