2018年8月1日 Vol 341
提 供 日本漁船保険組合
■□■□━━━━━━━━「海外漁業情報」━━━━━━━━■□■□
「海外漁業情報」では、海外で操業される漁業者の皆さんへ、操業上の注意事項や
国際会議の結果等をお知らせしています。
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平成30年さんま漁業のロシア水域における操業上の注意について
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今年も、さんま漁業の出漁の時期を迎えました。
漁業者の皆様におかれましては、本年もロシア水域での操業を予定されている
ことと思います。
2018年のロシア連邦200海里水域における漁獲割当量等は2017年12月の
第34回日ロ漁業委員会における交渉の結果、
全体の漁獲割当量は66,062.2トン(前年対比135.9トン減)、
さんまは53,370トン(前年同)、するめいか(前年いか)250トン
(1.75トン減)、かたくちいわし251.75トン(前年同)、
さば1,261トン(104トン増)、まいわし1,098.85トン
(91.85トン増)と決定されました。
さんまの許可隻数枠は、前年と同様313隻です。
トン数階層別では、30トン未満が185隻、30トン〜50トンが25隻、
50トン〜100トンが15隻、100トン〜350トンが88隻になっています。
それでは、具体的な注意事項について申しあげます。
皆様のご苦労とご努力により、違反件数は大幅に減少いたしました。
しかし、ロシア水域操業においてロシア側の厳しい取締体制は変わらないと
思われます。
全さんまの作成した「さんま漁業操業のしるべ及び付属書」を熟読していただき、
操業日誌記載時の転記ミス等ケアレスミスに注意を払うようにお願いします。
一昨年は特に混獲魚について厳しい取り締まりが行われました。
今年は、魚種として「いか」が「するめいか」に変更されています。
ロシア水域において「あかいか」等の混獲が予想されますので、
するめいか以外のいかを漁獲した場合は、速やかに海に戻すように
お願いいたします。
また、混獲魚(するめいか、かたくちいわし、さば、まいわし)の全てが
U区に割り当てられました(昨年はU-1区ではさんま、いかのみ)。
皆様のご努力により、SSD・入出域通報(公海への無害航行を含む。)の
送信については、スムーズな運用が行われるようになりました。
今年より、公海への無害航行の通報が24時間前から、8時間前に変更となり、
入出域通報と同じ時間になりました。
運用はしやすくなりましたが、ロシアの境界線を越えるまでに、必ずどちらかを
変更または取消しをするようにお願いいたします。
入出域の臨検は今年も混雑が予想されます。
入域船はチェックポイントの西側に、出域船はチェックポイントの東側に並んで、
臨検を受けてください。
チェックポイントでの監視船へのVHF16chの呼び出しは、
「しるべ25ページ」のルールに則り、きちんと呼び出してください。
また、船舶位置情報(VMS)の欠落の対処として、位置報告控えをつけて
いただいておりますが、位置控えが6時間毎から2時間毎に変更されています。
忘れずに記録してください。
昨年からデジタル式秤(検定付)を積むことが義務付けになりましたが、
海況等の状況によってアナログ式秤を使用する場合も考えられますので、
アナログ式秤(検定付)を忘れずに積んでください。
最後になりますが、皆様のロシア水域での無事故操業と豊漁を祈念しております。
以上
全国さんま棒受網漁業協同組合
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日本漁船保険組合
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