2006年1月5日 Vol.35
提 供  漁船保険中央会

■□■□━━━━━━━「海外漁業情報」━━━━━━━■□■□


   「海外漁業情報」では、海外で操業される漁業者の皆さんへ、
  操業上の注意事項や国際会議の結果等をお知らせします。
                 
 
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        水産物輸出の現状と取組み

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 近年、世界的な日本食ブームやアジア諸国の経済発展による高所
得者層の増加等により、我が国の高品質で安全・安心な農林水産物
の輸出拡大の可能性が増大し、その輸出額も近年増加傾向にありま
す。

 特に水産物につきましては、2004年には、総輸出量424百
万トン、総輸出額は1,482億円であり、品目別には、特にスケト
ウダラ(98億円)、さば(19億円)、さんま(17億円)の輸
出額が対前年比それぞれ168.5%、385.4%、146.2
%と大きな伸びを示しています。
 水産物の輸出額は農林水産物全体の中でも約4割と大きなウエイ
トを占めており、今後も輸出の拡大が期待されています。

 このようなか、水産庁では、輸出促進対策の一環として、水産物
に関する各国の衛生基準や新市場開拓のための現地ニーズ調査等を
実施するとともに、我が国水産物を紹介する国産水産物海外普及パ
ンフレット「海からの恵み」を英語、中国語、韓国語、フランス語
で作成いたしました。
 このパンフレットでは、ホタテ、スケトウダラ、サバ、モズクな
どの輸出されている主な水産物、缶詰や削り節などの加工品及び日
本の水産物の生産〜製品化の過程、さらに、これら水産物の調理例、
旬の時期、漁獲量、主な輸出先などを紹介しています。
 現在、海外のシーフードショーや食品見本市などで配布しており、
今後も引き続き日本の水産物を幅広く海外でPRするため配布してい
く予定です。

 一方、水産業界におきましても、大日本水産会を中心とした「輸
出対策特別委員会」が平成17年4月25日に輸出促進の取組みを
一層強化するため拡充改組されました。
 当該委員会(現在45会員)は、漁業者団体、加工団体、商社等
の代表者で構成されており、各国の輸入制度等の情報の収集及提供、
輸出促進に向けた戦略の検討、輸出水産物の品質衛生問題への対応
等を行っていくこととしております。

 このように、輸出促進に向けた取組が進みつつあります。
 政府は、農林水産物の輸出を「攻めの農政」の重要な柱と位置づ
け、「農林水産物の輸出額を5年で倍増する」との輸出拡大目標の
達成に向けて、今後も水産物の輸出を促進していくこととしていま
す。
 今後の輸出振興の業務の参考のため、海外における日本産水産物
の需要、日本産水産物の輸出の状況等の情報をお待ちしております。

問い合わせは、
水産庁加工流通課水産貿易対策室貿易第2班輸出係(内線7125)
までお願いします。

                      
                      水産庁加工流通課
	
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                 (社)農林放送事業団
          H P: http://www.agriworld.or.jp
          FAX:03−3585−5728         
                                                     
                   漁船保険中央会
          H P: http://www.ghn.or.jp/
                                           
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