2006年12月15日 Vol.51
提 供  漁船保険中央会

■□■□━━━━━━━「海外漁業情報」━━━━━━━■□■□


   「海外漁業情報」では、海外で操業される漁業者の皆さんへ、
  操業上の注意事項や国際会議の結果等をお知らせします。
                 
 
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大西洋まぐろ類保存国際委員会第15回特別会合(年次会合)の
                        結果について

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 本年11月17日から11月26日にかけて、クロアチアで開催
された「大西洋まぐろ類保存国際委員会(ICCAT)」第15回
特別会合の結果についてお知らせいたします。
 我が国からは、宮原水産庁資源管理部沿岸沖合課長(政府代表)
はじめ、関係省庁、研究所、業界から関係者が出席しました。

 ICCATは、1969年に設立された、大西洋のマグロ類の保
存管理を行う地域漁業管理機関です。現在の加盟国は、我が国、韓
国、中国、米国、カナダ、メキシコ、ブラジル、モロッコ、ガーナ、
南ア等の合計42カ国とECです。

 今回会合の結果については以下のとおりです。

1.クロマグロの保存管理措置
(1)東大西洋クロマグロ
・2007年から2010年までの4年間の総漁獲可能量について
 それぞれ29, 500トン、28,500トン、27,500
 トン、25,500トンと段階的 に削減することが合意されま
 した。各国の漁獲枠については、2007年1月29〜31日、
 日本において、クロマグロ保存管理措置のみを扱う中間会合を開
 催して議論することになりました。
・禁漁期の延長、小型魚規制の強化、監視取締措置の強化、蓄養管
 理の強化が決定しました。

(2)西大西洋クロマグロ
 2007年から2009年までの3年間のTAC及び国別漁獲枠
が合意され、TACは2,100トン、そのうち日本の漁獲枠は3
80.47トンとなりました。

(3)その他
 北大西洋メカジキの、南大西洋メカジキ、カジキ類の2007年
からの保存仮措置が決定しました。

2.ICCATの機能強化
 ICCATの機能強化のため、漁獲能力についての作業部会の設
置・開催、統合的な監視体制についての作業部会の開催、ICCA
Tの見直し作業部会の設置・開催が決定しました。

3.台湾問題(漁業管理の改善)
 過去のメバチの過剰漁獲により、2006年の漁獲枠が大幅に削
減(4,600トン)された台湾について、漁業管理改善の努力を
継続すること等を条件に、2007年のメバチ漁獲枠を2005年
レベル(14,900トン)に回復することが決定しました。

4.次回年次会合
 2007年の年次会合は、11月12日から18日の日程で、イ
スタンブール(トルコ)において開催されることとなりました。

                        水産庁国際課

	
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