2007年1月31日 Vol.54
提 供  漁船保険中央会

■□■□━━━━━━━「海外漁業情報」━━━━━━━■□■□


   「海外漁業情報」では、海外で操業される漁業者の皆さんへ、
  操業上の注意事項や国際会議の結果等をお知らせします。
                 
 
******************************
        
     第8回日中漁業協同委員会の結果について

******************************
          
 今年1月19日に第8回日中漁業共同委員会が東京で開催され、
2007年の日中双方の水域における操業条件等が決定されました
ので、その主な内容についてお知らせします。

1.両国の相互入漁
 中国水域における日本漁船の操業条件は昨年と同様で、漁業種類
ごとの操業隻数及び漁獲割当量は、まき網が181隻10,739
トン、底びき網が42隻780トン、延縄が149隻195トン、
曳き縄が52隻29トン、釣りが146隻654トンとなっていま
す。
 一方、日本水域における中国漁船の操業隻数及び漁獲割当量は、
底びき網が操業隻数512隻(同時最高操業隻数300隻)、漁獲
割当量8,256トン、イカ釣りが漁労船隻数55隻、付属船3隻、
漁獲割当量4,141トンとなっています。
 昨年に比べ、中国底びき網が66隻少なくなったことから、総許
可隻数は両国とも570隻と等しくなりました。なお、中国底びき
網の操業期間については、日本の以西底びき網漁業が行っている資
源回復計画に合わせ、1ヶ月間短縮されています。

2.日中暫定措置水域における資源管理措置
 日中暫定措置水域における資源管理措置については、これまでの
許可船名簿の交換に加え、漁業種類毎の主な操業条件や、許可船名
簿に変更があった場合の通報を行うことで一致したほか、中国まき
網漁船の夏季休漁の検討等、資源管理措置をより強化することで意
見の一致を見ています。

3.その他
 東シナ海の資源の適切な管理に向けて、両国の連携・協力を強化
するため、両国の取締実務者による協議を早期に開催するとともに、
大型クラゲに関する研究等についての両国の協力の成果を確認し、
引き続き協力を推進することとなりました。
 さらに、公海流し網、漂着漁具、操業トラブルに係る問題や、ク
ジラ、マグロ等の国際問題に対する二国間の協力について意見交換
が行われ、それぞれの問題解決のために引き続き協力等を行うこと
が確認されました。
                        
                        水産庁国際課
	
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
                                                       
                 (社)農林放送事業団
          H P: http://www.agriworld.or.jp
          メール: kaigai@agriworld.or.jp
          FAX:03−3585−5728         
                                                     
                   漁船保険中央会
          H P: http://www.ghn.or.jp/
                                           
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━