2004年7月23日 Vol.6
提 供  漁船保険中央会

■□■□━━━━━━━「海外漁業情報」━━━━━━━■□■□


   「海外漁業情報」では、海外で操業される漁業者の皆さんへ、
  操業上の注意事項や国際会議の結果等をお知らせします。
                 
 
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      WCPFC決議遵守会合の結果について

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 平成16年7月14日から16日にかけて、WCPFC(中西部太平
洋まぐろ類条約)水域において決議に反して増大した漁獲能力(特
に大型まき網漁船)の処理に関する会合が札幌において開催され、
日本をはじめ米、韓、豪、太平洋島嶼国等23ヵ国及び3機関から
144名が出席しました。

 日本からは粂水産庁資源管理部審議官(政府代表)はじめ水産庁、
遠洋水産研究所、関係業界団体、商社関係者等が出席し、宮原水産
庁資源管理部参事官が議長を務めました。

 会合では、日本から中西部太平洋におけるメバチマグロの資源状
況及び日本周辺水域におけるメバチマグロの漁獲の落ち込みについ
て発表するとともに、過去の決議に違反して増隻した台湾の便宜置
籍(FOC)まき網船に関する詳細な情報を提出し、台湾の減船計
画(FOC増隻分に相当する許可船の削減)の作成、関係国の支援
等を提案しました。

 この日本の提案をベースに議論が行われた結果、以下の暫定行動
リストが全会一致で合意され、今年12月の第7回WCPFC準備
会合に提出し審議を行うこととなりました。

@多数の公海マグロ漁船を有する参加者に対し、既存漁船を代船す
 る場合等を除き、マグロまき網及びはえ縄漁船の建造・導入の中
 止を要請。

A上記@の措置の効果を減殺しないため、参加者に対し、外国まき
 網及びはえ縄漁船への操業許可や登録の制限を要請。

B参加者に対し、決議に反して過剰なまき網漁船を建造した台湾企
 業が2007年7月末までに23隻の千トン級まき網漁船のスク
 ラップまたは即時の操業停止等を行うことを確保するために相互
 に協力することを要請(減船計画の策定、漁船機器の提供の中止、
 商社等への協力の要請)。

C関係する参加者に対し、WCPFC第7回準備会合(今年12月)
 への減船計画の提出を要請。

DWCPFCの保存管理措置、減船計画を損なう商社等の活動につ
 いての情報収集等。


                        水産庁国際課

    
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                 (社)農林放送事業団
          H P: http://www.agriworld.or.jp
          FAX:03−3585−5728         
                                                     
                   漁船保険中央会
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