2008年6月17日 Vol79
提 供  漁船保険中央会

■□■□━━━━━━━━「海外漁業情報」━━━━━━━━■□■□


   「海外漁業情報」では、海外で操業される漁業者の皆さんへ、
  操業上の注意事項や国際会議の結果等をお知らせします。


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           日・ペルー漁業協議の結果について            

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 5月27日から28日まで、ペルー・リマ市において、我が国大
型いか釣り漁船のペルー水域における入漁について、ペルー生産省
との間で協議が行われました。ペルー水域においては、2007年
漁期に我が国大型いか釣り漁船が3隻入漁しており、アメリカオオ
アカイカが約1万6千トン漁獲されています。

 ペルー水域で操業する我が国大型いか釣り漁船は、ペルー生産省
が公布する生産省令に基づき、個別入漁による方式で入漁が行われ
ています。操業期間は例年7月から翌年6月末までの1年間となっ
ており、このため例年6月頃に生産省令が公布されます。従来まで
の漁業協議により、2004年には大幅な入漁料の引き下げが行わ
れ、また、2006年には、従来半年間の許可期間が延長され1年
間の許可期間を認められています。

 今回の漁業協議の結果、来漁期の操業条件については、今漁期と
同じ条件で合意することができました。なお、現在、ペルーの港に
おいて燃油補給をする場合、課税措置が適用されているため、我が
国としては、これに対する免税措置をペルー政府に対し、これまで
要請をしています。しかしながら、免税措置の手続きについては、
ペルー国内において国内調整と手続きに時間を要することから、我
が国としては、免税措置が適用されるまでの間の代替措置として、
入漁料の引き下げを要請しています。今回の協議において、来漁期
の入漁料の更なる引き下げについては合意することはできませんで
したが、今後に向けてペルー側で入漁料の引き下げについて検討す
ることを確認しました。今後とも我が国の漁船がペルー水域で安定
的に操業できるように、引き続き最善の努力を払っていきます。

                                    水産庁国際課

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