2008年6月20日 Vol80
提 供  漁船保険中央会

■□■□━━━━━━━━「海外漁業情報」━━━━━━━━■□■□


   「海外漁業情報」では、海外で操業される漁業者の皆さんへ、
  操業上の注意事項や国際会議の結果等をお知らせします。


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       大西洋海域における操業上の留意事項について            

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 今日は大西洋における遠洋かつお・まぐろ漁業についての注意事
項をお知らせします。

 大西洋海域のマグロ類の資源管理については、大西洋まぐろ類保
存国際委員会(ICCAT)により行われています。

 ICCATの資源保存管理措置を遵守すべく、@メキシコ湾にお
いては1月1日〜6月30日、A地中海においては6月1日〜12
月31日、のそれぞれの期間において、はえ縄操業の禁止が国内漁
業関係法令により定められています。これらの期間中はそれぞれ海
域への立ち入りを極力自粛し、沿岸国の漁船や官憲、環境保護団体
から、操業しているとの疑いをかけられることのないよう十分注意
してください。また、東大西洋の海域(西経10°の線以西及び北
緯42°の線以北によって囲まれる海域を除く。)においては、
6月1日〜12月31日の期間、クロマグロの採捕禁止が定められ
ていますので、十分ご留意の上、無用の疑いをかけられないために
もクロマグロ漁場とされる海域での操業は極力自粛してください。

 加えて、本年6月4日より、ICCATにおいてクロマグロ漁獲
証明制度が導入され、これに伴い、大西洋クロマグロについては、
漁獲証明書の作成、所定のタグの取付け、毎日の漁獲量報告(日報
報告)等の国内措置が義務化されることになっています。ただし、
これらの国内措置は来漁期(本年8月1日)より施行されることか
ら、6月4日から7月31日までの間は、大西洋においてクロマグ
ロを採捕した場合、ICCAT関係各国とトラブルが生じることが
懸念されますので、この点につき十分ご留意くださいますようお願
いします。

 また、大西洋においては、クロマグロのほか、メバチ、メカジキ、
ニシマカジキ、ニシクロカジキが漁獲量規制の対象となっています。
漁獲量の無報告や過少報告は、資源状況が悪いとの解析結果を導く
ことから、必要以上に厳しい漁獲規制の導入を誘引することにもつ
ながりますので、適切かつ確実に漁獲量報告を行うようお願いしま
す。その他別途水産庁から通知されている操業上の留意事項につい
ても、再度ご確認の上遵守いただき、安全な操業を心がけていただ
くようお願いします。

                                   水産庁遠洋課

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