2008年10月1日 Vol90 提 供 漁船保険中央会 ■□■□━━━━━━━━「海外漁業情報」━━━━━━━━■□■□ 「海外漁業情報」では、海外で操業される漁業者の皆さんへ、 操業上の注意事項や国際会議の結果等をお知らせしています。 ****************************** 日・キリバス漁業協議について ****************************** 本年9月16日から18日まで、東京において「日・キリバス漁 業協議」が開催され、@現行まぐろ延縄・かつお一本釣り協定及び まき網協定のレビュー、Aキリバス水域内におけるかつお・まぐろ 漁船の操業状況のレビュー、B漁業協力に関する意見交換を行いま した。日本側からは、後藤暁農林水産省国際顧問(水産)ほか水産 庁担当官、島一雄海外まき網漁業協会会長、八塚明彦全国近海かつ お・まぐろ漁業協会業務部長、千代喜久雄日本かつお・まぐろ漁業 協同組合国際部課長、塚原敏夫海外漁業協力財団アドバイザーほか が、キリバス側からはタベランナン・シメオン漁業海洋資源開発大 臣、ピーター・トン同省顧問ほかが出席しました。 キリバス共和国とは、1978年に政府間協定を発効し、同年に 釣り・延縄協定が発効、さらに1993年にはまき網協定が発効し ました。現在までに4回の失効期間がありましたが、最後に失効し た1997年以来、11年間良好な漁業関係が継続されております。 協議は、必要に応じて開催されることになっておりますが、ほぼ 毎年協議を行っております。 本協議では、@現行まぐろ延縄・かつお一本釣り協定及びまき網 協定のレビューにおいて、両協定とも現行の入漁料水準(水揚げ金 額の5%)を維持することで合意しました。また、まき網協定につ いて、現行の有効期間(2007年10月1日から2010年9月 30日までの3年間)を自動延長にすることで合意しました。キリ バス水域は、特にエルニーニョ時に好漁場となることから、我が国 にとって重要な水域となっており、終了期限のない協定に改定でき たことは、我が国漁船の同国水域における今後の入漁がより安定し たものとなったと言えます。また、Aキリバス水域内におけるかつ お・まぐろ漁船の操業状況のレビューでは、操業する我が国漁船等 の活動について情報交換を行いました。当漁期(2007−08年 漁期)の日本漁船の入漁状況は、まき網漁船10隻、かつお釣り漁 船20隻で、まぐろ延縄漁船の入漁はありません。B漁業協力に関 する意見交換では、当方からキリバスに対する協力について説明を 行いました。 水産庁としましては、今後とも我が国漁船がキリバス水域で安定 的に操業できるよう、努力を継続することとしております。 水産庁国際課 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ (社)農林放送事業団 H P: http://www.agriworld.or.jp FAX:03−3585−5728 漁船保険中央会 H P: http://www.ghn.or.jp/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━