8月の農林水産省の広報誌「aff」では、「獣医師」に関するテーマが2つ組まれています。一つはTOPICS「 畜産業を支える獣医師の育成・確保を支援します」
もう一つはCOLUMN「和牛の生産を支える女性獣医師の一日
(有)シェパード 獣医師 椎葉絢香さん」の紹介です。

獣医師の仕事というと、動物のお医者さんというイメージですが、実はそれにとどまらず、海外協力や野生動物の保護、公衆衛生、バイオ関係など活躍の舞台は幅広くなっています。また、最近は、女性の進出が増加して、平成26年の統計ですと、獣医事に従事している人は1万200人余、うち女性は約30%を占めているといいます。このうち産業動物に従事している獣医さんは全体の1割で、農水省では育成・確保対策に力をいれており、高校生や獣医学生を対象とした修学資金の貸与、子育てなどで一時休職された方々の再就業のための研修や、さらに高度な診療業務を行うための研修事業も実施しています。
コラムでは、そんな女性の産業獣医師の一人、鹿児島県・有限会社シェパードの椎葉さんの活躍を掲載しています。椎葉さんの実家は黒毛和種の生産農家だったそうで、両親が「村に獣医さんがいなくなる」という嘆きを聞いて獣医になる決心をしたそうです。
椎葉さんは、治療した牛やアドバイスしてきた牛が市場に出て、生産者から「ありがとう」と言われた時が一番うれしいといいます。また、「大規模で効率的な経営が畜産を支えていくとは思わない、獣医師として農場の衛生指導や飼養管理のアドバイスもできるよう、常に農家さんの気持ちに寄り添っていきたい」と語っています。

 詳しくは農林水産省の広報誌「aff」8月号をご覧ください。