今回のAFC Forum(フォーラム)」には「廃校舎をこどもの学びの拠点に〜     震災の学習支援から運動が発展」と題した記事が組まれています 。
 6年前の3月11日は多く反省と教訓を残しました。震災をきっかけに全国からボランテアが駆けつけ、いろいろな方面で活動を進めてきました。アメリカでの生活を経て、子供たちが自然や第1次産業とふれあうキッザニア活動を行ってきた筆者もそんなボランティアの一人として活動したことをベースに、雄勝町の高台にあった廃校後10年の小学校を拠点にして、世界中の子供たちを受け入れ、2013年に開設したのがMORIUMIUS(森、海、明日)。大震災で雄勝町は町の8割が破壊されたのですが、残された美しい自然はこどもの学びの拠点にきっとなると感じていたといいます。校舎の傷んでいたところは建築の専門家や地元の大工さん、ボランティアの方々が力を合わせて修復してくれたそうです。
 ここでの生活は子供たちだけで滞在し、1週間から1泊、2泊程度の短期のプログラムまであり、プログラムが終わるころには地元のおじいさんおばあさんとの交流も進んで、子供たちも大きく成長するといいます。今では、炊事やお風呂の煙突から煙が出ていないと寂しいと言っています。
 施設で使う食料品も一部は体験学習の一環として自給するのですが、ほとんどが地元産の野菜や魚を使っており、地元経済の活性化にも一役かっているといいます。大人用の施設も今年1月に完成し、海山がそろい風光明媚な雄勝町の日本の原風景を「学び」に来る人も徐々に増えて、受け入れ態勢も整ってきているといいます。

 詳しくは(独)日本政策金融公庫 農林水産事業本部の発行する「AFC Forum(フォーラム)」2017年3月号をご覧ください。