農水省に2015年から「女性活躍推進室」ができました。所管する就農・女性課長の佐藤さんは「本当はこのような推進室はないほうがいい」、しかし、農業の現状を見ると、農業女性の役割の評価は上がってきているとは言うものの、まだ、道半ばではないか、といいます。今後の農業・農村の在り方を考えるうえで、女性の視点は外せないとの認識から、現在、推進室の取り組んでいる3つの事業とその基礎となっている「男女共同参画基本計画」や「食料・農業・農村基本計画」についても触れています。
 3つの事業の第1は、「農業の未来をつくる女性活躍経営体100選」で、16年までに60の経営体が認定を受けているそうです。対象は多分野にわたっており、法人の場合は女性が役員になっていること、産前産後休暇の対応、女性の学びの場の確保など多岐にわたっています。第2の事業は、「農業女子プロジェクト」で、職業としての農業が選択肢として加わるよう、補助金を使わず自由な発想で活動し、たとえば企業等と手を組んでいてもその成果をアピールでき、生活者としての女性目線を生かして経営に取り組んでいる事例を紹介していくというもの。第3は、「女性農業次世代リーダー育成塾」。経営者として農業ビジネスを展開する女性を増やすということ。これまで約80人が卒塾されているそうです。10か月間に合計10回の研修を東京で受ける。宿題もたっぷりある濃い講義内容となっているそうです。
 いずれにしても、このような計画や事業は、制度を変えただけでは実現できるものではないと思います。女性のやる気をどう引き出すかが最大の課題で、佐藤課長さんのおっしゃる、「早く、推進室がなくなること」が理想なのかもしれません。
 詳しくは、(独)日本政策金融公庫 農林水産事業本部の発行する「AFC Forum(フォーラム)」7月号をどうぞ。

農水省に2015年から「女性活躍推進室」ができました。所管する就農・女性課長の佐藤さんは「本当はこのような推進室はないほうがいい」、しかし、農業の現状を見ると、農業女性の役割の評価は上がってきているとは言うものの、まだ、道半ばではないか、といいます。今後の農業・農村の在り方を考えるうえで、女性の視点は外せないとの認識から、現在、推進室の取り組んでいる3つの事業とその基礎となっている「男女共同参画基本計画」や「食料・農業・農村基本計画」についても触れています。
3つの事業の第1は、「農業の未来をつくる女性活躍経営体100選」で、16年までに60の経営体が認定を受けているそうです。対象は多分野にわたっており、法人の場合は女性が役員になっていること、産前産後休暇の対応、女性の学びの場の確保など多岐にわたっています。第2の事業は、「農業女子プロジェクト」で、職業としての農業が選択肢として加わるよう、補助金を使わず自由な発想で活動し、たとえば企業等と手を組んでいてもその成果をアピールでき、生活者としての女性目線を生かして経営に取り組んでいる事例を紹介していくというもの。第3は、「女性農業次世代リーダー育成塾」。経営者として農業ビジネスを展開する女性を増やすということ。これまで約80人が卒塾されているそうです。10か月間に合計10回の研修を東京で受ける。宿題もたっぷりある濃い講義内容となっているそうです。
いずれにしても、このような計画や事業は、制度を変えただけでは実現できるものではないと思います。女性のやる気をどう引き出すかが最大の課題で、佐藤課長さんのおっしゃる、「早く、推進室がなくなること」が理想なのかもしれません。


詳しくは、(独)日本政策金融公庫 農林水産事業本部の発行する「AFC Forum(フォーラム)」7月号をどうぞ。