広汎性発達障害

 映画「レインマン」は、広汎性発達障害の中のアスペルガー症候群児の話である。広汎性発達障害は、その程度によりカナータイプからアスペルガータイプまであるが、通常の生活を後れるのはアスペルガータイプである。アスペルガータイプ児童の発見年齢は、幼稚園で、パターン化した行動や、周囲とのコミュニケーションが出来ないことなどにより発見される例が多い。例えば他の人に、どうやってここまで来たかと尋ねられた場合、健常者は簡単に「電車で来ました」程度の答え方をするが、広汎性発達障害児は、「自宅を何時何分に出まして、何々駅へ徒歩で向かいました。そして何時何分のどこ行きの電車にのり・・・・」と事細かに説明をし、話の腰を折るとまた最初から話し始めます。話を中断させると、時によりパニックを起こします。
 アスペルガー児の能力は、全般的に遅延があるものの特定の分野に秀でている場合が多く、芸術家や学者が居り、その例としてアインシタインが挙げられます。対応としては「レインマン」で言葉とアクションで指示をしている母親のように、適切な指導と訓練で通常の生活を送ることも可能です。この為には病院等で診察を受ける必要があります。
 

軽度発達障害DVD〜障害と支援の考え方〜

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