DVD制作にあたって

 注意欠陥多動性障害(ADHD)等、発達障害を目で見て理解するためのビデオ

発達障害それぞれの典型的な症状を俳優が演じているのが特徴です。


 このDVD(ビデオ)は、児童の支援にあたる学校の先生や青少年団体の指導者等、教育プログラムの訓練を受けた方を対象に、軽度発達障害(*1)を理解するのに必要な医学的事柄と支援プログラム作成に必要な支援時の考え方を説明しています。
肥田裕久先生 軽度発達障害とは、注意欠陥多動性障害(ADHD)広範性発達障害学習障害(LD)の総称で、全児童の6.3%にのぼると言われます。(文部科学省発表)
 軽度発達障害児は、普段は健常児と見た目にはあまり変りはありません。しかし状況によっては、障害のため様々な症状が現れます。また症状も障害の程度により千差万別なため、理解してもらうのが難しく、疎まれたり叱られたりして育ち、自らに自信がないまま育ちます。この結果「自分は何をやってもダメなのだ!」と自暴自棄に陥り、二次障害をきたすことが多くあります。
 この二次障害は、幼児期から青年期に適切な支援をし、自己肯定感を養うことで避けることが出来ます。
 以上のことからこのDVDでは、症状の個別対応では無く、広く応用できるように軽度発達障害とはどのような障害なのかの理解と支援(対応)時の考え方を、肥田クリニック院長 肥田裕久先生(精神科医師 精神保健指定医)が分かりやすく説明しています。

このDVDの特徴として、理解促進のため軽度発達障害それぞれの典型的な症状を俳優が演じそれを精神科の肥田先生が説明し、軽度発達障害を考える上で必要な社会環境の考え方、パニックに至状態の理解、更には使用される薬がどのような働きをするか等を多くのイラストを交えて分かりやすく説明しています。

DVDの構成

このDVDは以下のような構成になっています。(上映時間 全74分)  Sample Movie WindowsMedia  
  1. 総論・障害の基本的な考え方(18分30秒)
    各論(障害別解説)
  2. 注意欠陥多動性障害(ADHD)(1)障害の理解:9分28秒  (2)その対応の考え方:8分51秒)
  3. 広汎性発達障害(アスペルガーを中心に)(1)障害の理解:9分36秒 (2)その対応の考え方:12分35秒)
  4. 学習障害(LD)(1)障害の理解:8分30秒  (2)その対応の考え方:6分50秒)
このDVDは、先ず始めに「総論」をご覧になり、基本的な理解を深めてから、「2〜4の各論(障害別解説)」をご覧下さい。 各論では、軽度発達障害のタイプ別に「障害の理解」として医学的なことと共に、障害児がどのように感じているか、その結果として周囲との関係はどのようになるかを説明した後、「その対応の考え方」として、再現ドラマをご覧頂きながら対応時の考え方を説明しています。
 何れのコーナーもメニュー画面から選択出来るように構成されていますので、何度でも簡単に必要部分をご覧いただくことができます。

DVDの具体的な内容

 ここでは、障害を理解するのに必要な最近の精神保健の方向性、診断・治療の考え方や、障害のため、あるいは支援にともない発生する周囲との関係を心理学的に分かりやすく解説しています。
肥田裕久先生解説 検察官的対応 レッテル貼り:ラベリング 病気と障害の違い


ADHD
「(1)注意欠陥多動性障害(ADHD)(障害の理解)」
注意欠陥多動性障害(ADHD)のタイプを、いじめっ子、いじめられっ子で説明した後、症状を解説しています。次に現在使用されている診断方法を説明し、治療と学業の整合性について述べています。そして多くの場合、成長に伴って障害は改善されることを述べた後、ベストセラーとなった「片付けられない女達」を引用しつつ青年期以降も障害に苦しむ例を引き合いに、二次傷害の原因を説明しています。
「(2)その対応の考え方」
ADHDの典型的な症状である多動、注意欠陥、持続困難、まてない等の衝動を役者が演じ、これらの症状の原因と対応の考え方を説明しています。
注意欠陥多動性障害(ADHD) ADHDの二次障害 肥田裕久先生解説 俳優による再現シーン


広汎性発達障害(アスペルガーを中心に)
「(1)広範性自閉症(障害の理解)」
広範性自閉症ついて、他の発達障害との相違点、特異な考え方により発生する社会性の欠如等、トラブルを説明した後、発生率と成長に伴う経過を説明しています。次に自閉症の障害の程度による分類と重症のカナ−タイプから軽症のアスペルガータイプについてそれぞれ説明しています。ついで行動の三類型から分類し、軽度発達障害児に対する対応方法を説明しています。
「(2)その対応の考え方」
アスペルガーの典型的な症状として、社会性欠如、友達を質問攻めにする、コミュニケーション能力の欠如、類推性欠如、コレクション、こだわり、パニック、過敏性を役者が演じ、これらの症状の原因と対応の考え方を説明しています。
肥田裕久先生解説 俳優による再現シーン 肥田裕久先生解説


LD
「(1)学習障害(LD)(障害の理解)」
学習障害(LD)について、症状およびその原因、また他の発達障害との相違点を説明しています。そして学習障害(LD)の代表的な症状や、学習障害と能力の関係と対応を解説しています。
「(2)その対応の考え方」
学習障害(LD)の典型的な症状として、指示の理解、識字困難、類推困難を役者が演じ、これらの症状の原因と対応の考え方を説明しています。
学習障害の特徴 学習障害:聞く 肥田裕久先生解説


DVDの御利用者

  幼稚園、小学校、大学、専門学校などの教育機関、医療関係者等

DVDの配布について

画面拡大はこの画像をクリックしてください このDVDのご購入ご希望の方は、『DVD購入申込書』のメール送信用フォームを開き申し込まれるか、または、FAX用『DVD申込書』(pdf)を印刷していただき、FAX(03-3585-5728)まででお送りください。 (パッケージ部分をクリックすると拡大します。)
 お支払いは原則前金か代引きとなりますが、官公庁、教育委員会、学校に限り、DVD到着後請求書によるお支払いも可能です。

頒布価格
(税送料込)
DVD 10,500円 

用語集

下の発達障害関係の用語をクリックすると簡単な用語解説が見られます。

お客様からのご質問

Q:この「軽度発達障害DVD(第2作)」と軽度発達障害勉強会ビデオ「軽度発達障害とは?」(第1作)の違いはなんですか?


A:第1作のビデオは、日本ボーイスカウト千葉県連盟で行われた軽度発達障害勉強会の様子をまとめた総論的なものです。
第2作では、皆様からの要望に応え、教育の現場でより役立つように、寸劇でのケーススタディーも豊富に取り入れた、さらに詳しい解説ビデオを制作致しました。
第2作には第1作の基本的な内容は全て含まれていますので、特別な目的がない限り第1作の購入は不要です。
なお、第1作は、在庫限りの販売とさせていただきます。

軽度発達障害という言葉について

 (*1)軽度発達障害という言葉は、平成19年3月以降、文部科学省特別支援教育課では、発達障害という言葉で統一されて、原則として特別支援教育課では使用されていません。しかし、このDVDで描かれている、ADHD、広汎性発達障害、LD等の発達障害とその支援の考え方は、現在の発達障害を理解する上でも、変わらない共通事項でです。



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