2009年6月29日 Vol113 提 供 漁船保険中央会 ■□■□━━━━━━━━「海外漁業情報」━━━━━━━━■□■□ 「海外漁業情報」では、海外で操業される漁業者の皆さんへ、 操業上の注意事項や国際会議の結果等をお知らせしています。 ****************************** 日・ペルー漁業協議の結果について ****************************** 6月2日から3日まで、ペルー・リマ市において、我が国大型 いか釣り漁船のペルー水域における入漁について、ペルー生産省 との間で協議が行われました。ペルー水域においては、2008 年漁期に我が国大型いか釣り漁船が4隻入漁しており、アメリカ オオアカイカを約1万4千トン漁獲しています。 ペルー水域で操業する我が国大型いか釣り漁船は、ペルー生産 省が我が国の要請を受けて毎年公布する生産省令に基づき、1年 間の操業許可を得ることになりますが、その操業期間は例年7月 から翌年6月末までの1年間となっており、水産庁及び業界団体 がペルー政府と漁業協議を行い、本年は6月9日付けで省令が公 布されました。 今回の協議では、日本側は、世界的な経済危機等の影響を受け、 魚価が低迷している状況にあることから、入漁料、転載料につい て減額するよう要請しました。これに対し、ペルー側は、日本側 の要請内容に一定の理解を示したものの、経済危機はペルーも大 きな影響を与えており、入漁料及び転載料は引き上げを行わない ことがペルー側の配慮であるとし、来漁期の操業条件は昨年と同 一になりました。 アメリカオオアカイカは肉厚なため、さきいかや塩辛等の加工 原料として重要であり、アルゼンチンやニュージーランド水域の イカ資源の回復が見られないことから、引き続きペルー水域の漁 場を確保するよう交渉を継続する必要があります。 水産庁国際課 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ (社)農林放送事業団 H P: http://www.agriworld.or.jp FAX:03−3585−5728 漁船保険中央会 H P: http://www.ghn.or.jp/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━