2009年8月19日 Vol119 
提 供  漁船保険中央会

■□■□━━━━━━━━「海外漁業情報」━━━━━━━━■□■□


 「海外漁業情報」では、海外で操業される漁業者の皆さんへ、
 操業上の注意事項や国際会議の結果等をお知らせしています。


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平成21年いか釣り漁業のロシア水域での操業上の注意について      

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 平成21年のロシア水域でのいか釣り漁業操業は、日本海水域の
X区で、5月から12月まで行えることとなっています。但し、
昨年漁期から導入された監督官船方式により、洋上に監督官船が
存在する時期(8月8日〜10月8日の予定)のみ操業可能となっ
ていますので注意ください。漁獲割当量は昨年より140トン多い
8,540トンです。各船は、割り当てられた漁獲数量を超過しない
ようお願いします。

 ロシア水域での操業に際しては、第25回日ロ漁業委員会の決議
を踏まえたロシア側手続き規則を熟読したうえで、操業日誌などは
必要事項を記入し船内に保持してください。その他この手続き規則
に基づき、入出域通報、日別漁獲量、旬別漁獲量などの報告をカム
チャツカ通信モニタリングセンター(KCCM)へ行うとともに、
月報はロシア漁業庁沿海地方支部へ通報してください。

 いか釣り漁業の日別漁獲量の報告は、報告日の正午現在で、
前日の正午から当日の正午までの漁船の行動、漁獲状況、製品生産
状況などを通報することになっており、水産庁が作成した灰色の本
「2009年ロシア水域における我が国漁船操業の手引き」や
社団法人全国遠洋沖合いかつり漁業協会が作成した「平成21年
ロシア連邦200海里水域内における操業の手引」を熟読し、正確
に記録してください。KCCMへの報告は同協会作成の漁獲通報
日誌にも記入、船長が署名して船内に保持し、操業または漁期
終了後に全報告事項を再提出できるよう保管してください。

 本年の漁業取締りは、昨年と同じ監督官船方式であること、洋上
チェックポイントは東の14(北緯41度30分 東経136度20分)
1カ所しかないことから、もし洋上で支障が生じた場合は、
社団法人全国遠洋沖合いかつり漁業協会等へ相談するなどの対応を
お願いします。

 また、過去には多くの許可船がロシア水域入出域時のチェックポ
イント不通過の指摘を受け、当該船の許可発給が1年間凍結された
ことがありました。ロシア水域に入る時、出る時は、遠回りであっ
ても必ずチェックポイントを通過するとともに、通過に当たっては、
ロシアの国境警備艇及び監督官船の指示を十分に仰いでください。

 さらに、ロシア水域入域中は常にVMSが作動していることを
確認してください。万が一、技術的な不具合または何らかの理由で
VMSの作動が停止した場合は、KCCMへ通報し、沿海地方国境
警備局及びロシア漁業庁沿海地方支部への操業の継続を照会してく
ださい。これを怠った場合も違反となりますのでご注意ください。

 最後になりますが、皆様の豊漁と安全航海を祈念しております。


                     社団法人 全国遠洋沖合いかつり漁業協会

                                                   
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                 (社)農林放送事業団
           H P: http://www.agriworld.or.jp
           FAX:03−3585−5728         
                                                     
                    漁船保険中央会
           H P: http://www.ghn.or.jp/
                 
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