2005年5月18日 Ｖｏｌ．２３
提 供 漁船保険中央会
■□■□━━━━━━━「海外漁業情報」━━━━━━━■□■□
「海外漁業情報」では、海外で操業される漁業者の皆さんへ、
操業上の注意事項や国際会議の結果等をお知らせします。
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日本の排他的経済水域における外国漁船の操業及び
取締状況について
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日本の排他的経済水域（ＥＥＺ）で操業を行っている外国漁船の
操業状況についてお知らせします。
現在、農林水産大臣の許可を受けて、日本のＥＥＺで操業を行っ
ているのは、韓国漁船、中国漁船及びロシア漁船です。
韓国漁船に関しては、昨年末から年明けの日韓漁業交渉の結果、
今年、さんま棒受け網、いか釣りのほか１０の漁業種類が日本のＥ
ＥＺでの操業を認められました。このうち、現在、日本のＥＥＺで
操業を活発に行っているのは、はえ縄漁業、中型機船底びき網漁業
です。
はえ縄漁業については、北緯２８度から北緯３０度、東経１２５
度から１２７度３０分付近の日韓南部暫定水域以南の東シナ海では
移動式はえ縄での操業が、また、日本海側の山口県沖合の農林漁区
８８０、８９０区では固定式はえ縄での操業が行われています。
中型機船底びき網漁業については、対馬北北東の農林漁区７１０
、９００区が主漁場となっています。
中国漁船に関しては、昨年末の日中漁業交渉の結果、今年、底び
き網漁業、いか釣り漁業の２漁業種類の我が国ＥＥＺでの操業が認
められました。
このうち、現在、日本のＥＥＺで操業を行っているのは底びき網
漁業です。底びき網漁業の操業は、４月２３日から開始され、許可
証で認められた東シナ海の東経１２７度３０分から東経１２８度の
間うち農林漁区で２４７、２４８区が主漁場となっています。操業
期間は、上半期は６月１６日１３時までとなっています。
ロシア漁船に関しては、昨年末の日ロ漁業交渉の結果、今年、ト
ロール漁業、まき網漁業、棒受け網漁業の３つの漁業種類の日本の
ＥＥＺでの操業が認められました。
このうち、現在、日本のＥＥＺで操業を活発に行っているのは、
トロール漁業です。
トロール漁業の操業は、北海道襟裳岬沖の北緯４２度、東経１４
４度付近、常磐沖の北緯３６度３０分、東経１４１度付近が主漁場
となっており、イトヒキダラを漁獲しています。
次に日本のＥＥＺにおける外国漁船の取締状況についてお知らせ
します。
５月１６日現在、水産庁が拿捕した外国漁船の隻数は１０隻で、
うち韓国漁船７隻、中国漁船１隻、台湾漁船２隻となっています。
違反内容について、特徴的なことは、韓国漁船にあっては、日本の
ＥＥＺで一切許可していないあなご筒漁船の無許可操業、検査拒否
罪、はえ縄漁船のタチウオ漁獲量の操業日誌への不実記載であり、
台湾漁船にあっては、マグロ、サメを主対象としたはえ縄漁業の無
許可操業です。
韓国あなご筒漁船については、山陰沖、能登半島沖、津軽海峡、
常磐沖、大隅海峡など全国の至る海域で不審な行動が確認されてお
り、水産庁としてもその摘発に向けて全力で取り組んでいますので
、日本漁船による現認情報があれば、水産庁又は最寄りの漁業調整
事務所に連絡してください。
また、水産庁では、内閣府沖縄総合事務局と連携して宮古列島、
八重山列島、沖縄島周辺水域における台湾はえ縄漁船の取締も強化
しているところです。
水産庁管理課指導監督室
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