2014年6月16日 Vol 240
提 供 漁船保険中央会
■□■□━━━━━━━━「海外漁業情報」━━━━━━━━■□■□
「海外漁業情報」では、海外で操業される漁業者の皆さんへ、
操業上の注意事項や国際会議の結果等をお知らせしています。
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ロシア水域におけるいか釣り漁業の操業上の注意について
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昨年12月、日ロ漁業委員会第30回会議がロシア・サンクトペテルブルグで
開催され、平成26年のロシア水域での日本漁船によるいか釣り操業が
今年も認められました。
漁獲割当量は太平洋側のU−2区が90トン、日本海側のX区は6,877トン、
合計で6,967トンとなり昨年より793トン少なくなっています。
これは、出漁を希望する日本漁船が少なくなったためです。
ロシア側の取締りに関する規則で昨年との大きな変更点は、
チェックポイント東12が北に移設されたことです。
これまでチェックポイント東12は北緯41度30分、東経136度20分の位置に
ありましたが、近年、いか釣り漁場が北に集中して形成されており、
ロシア水域と日本水域との往復に不便をきたしていたため、
3年前からチェックポイントの位置を北に移動するようロシア側に
要望していたところ、今漁期からチェックポイント東12の位置が、
北緯44度00分、東経138度20分に変更されました。
過去3年間、ロシア水域への入域がありませんでしたが、
これでロシア水域での操業が容易になったと思っております。
チェックポイントには、全国いか釣り漁業協会が用船した監督官船
クリムスキー号が配置されます。
クリムスキー号は総トン数1,200トンのロシアトロール仲積船で、
ロシア公務員4人が乗船しチェックポイント業務を行いますが、
日本語のロシア人通訳も乗船していますので、臨検や船間連絡の際に
言葉の問題は無いと思います。
クリムスキー号のチェックポイントへの配置は、今のところ8月15日頃を
予定していますが、ロシア水域へ入域希望が早まれば8月1日からの
配置も可能です。
いずれにしても、配置日時が決まり次第各船に連絡いたします。
また、操業日誌の様式が2年前から変わっていますが、
落ち着いて記入すれば難しくありませんし、解らないことがあれば
質問してください。
また、間違えたら間違えた部分に直線を引き、船長の署名、捺印で訂正できます。
さらに、船内から出る生活ゴミの処理について、ガラスビン、ペットボトル、
空き缶など燃えないゴミを海に捨てるとロシア国内法で罰せられますので、
必ず分別して船内で保管し、仮に臨検の際に質問されたら、
見せることができるようにしておいて下さい。
最後に、皆様方の御安航と大漁を祈念いたしております。
(一社)全国いか釣り漁業協会
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(株)農林放送事業団
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漁船保険中央会
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