2014年7月9日 Vol 243

提 供  漁船保険中央会

■□■□━━━━━━━━「海外漁業情報」━━━━━━━━■□■□

「海外漁業情報」では、海外で操業される漁業者の皆さんへ、
操業上の注意事項や国際会議の結果等をお知らせしています。

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第28回日・モロッコ漁業協議の結果について

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日本とモロッコの漁業協議は、1985年に締結した日・モロッコ漁業協定に基づき、

モロッコ水域における我が国まぐろはえ縄漁船の操業条件等について協議するため、

毎年、日本とモロッコにおいて交互に開催されています。

28回目となる今回の会合は、先方政府の都合により例年よりも遅れて開催され、

6月18日から6月20日に東京において2014年の操業条件等が協議されました。

協議の結果を以下のとおりお知らせいたします。

今回の協議には、日本側からは渡邉水産庁国際課海外漁業協力室長を代表に、

水産庁及び外務省の担当官並びに日本かつお・まぐろ漁業協同組合(以下「日かつ漁協」)の

交渉担当ほかが出席しました。

モロッコ側からはエル キティリ農業・海洋漁業省漁業・養殖局長を代表に、

ジョケール同局協定管理部長のほか、駐日モロッコ大使館の担当者が出席しました。

今回の協議において、日本側は、日かつ漁協所属の遠洋まぐろはえ縄漁業者の経営は

魚価の低迷や燃油価格の高騰等により依然として厳しい状況にあるため、

漁業者への影響が大きくならないように、基本的には前年度と同水準の操業条件となるよう

要請しました。

また、科学オブザーバー経費については、近年の操業実態に見合った条件となるよう

経費負担額の変更を提案しました。

これに対して、モロッコ側は、両国間の良好な関係から日本側の要請に理解を示しつつ、

科学オブザーバー経費については対案の提示がなされました。

お互いの提案について、両国は協議の結果、次のとおりの条件とすることで合意しました。

●許可隻数枠:15隻(前年同)

●ライセンス料:49,500モロッコ・ディルハム(約61万円)/隻/年(前年同)

●入漁料:2,000米ドル/隻/年(前年同)

●科学オブザーバー経費:【変更後】3,500米ドル/隻(3隻まで)
合計12,000米ドル(4隻以上の場合)
【従 前】合計6,000米ドル(2隻まで)
合計10,000米ドル(3隻以上の場合)

                           水産庁国際課海外漁業協力室                                                                   

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