2014年11月13日 Vol 247

提 供  漁船保険中央会

■□■□━━━━━━━━「海外漁業情報」━━━━━━━━■□■□

「海外漁業情報」では、海外で操業される漁業者の皆さんへ、
操業上の注意事項や国際会議の結果等をお知らせしています。

****************************************

南極の海洋生物資源の保存に関する委員会(CCAMLR)第33回年次会合について

****************************************

去る10月20日から10月31日まで、オーストラリア連邦のホバートにおいて、

南極の海洋生物資源の保存に関する委員会(CCAMLR)第33回年次会合が

開催されましたので、その結果の概要をお知らせします。

南極の海洋生物資源の保存に関する委員会(CCAMLR)は、

メロ、オキアミ等といった南極の海洋生物資源の保存管理のために1982年に設立された

地域漁業管理機関で、年1回開催される年次会合では、総漁獲可能量を始めとした対象種の

保存措置などを決定しています。

現在、本条約水域において、日本の底はえ縄漁船(1隻)がメロを対象とした操業を行っており、

その昨漁期(2012年12月1日〜2013年11月30日)の漁獲実績は、

メロ241トンでした。

今回の年次会合には日本、オーストラリア、ニュージーランド、韓国、中国、アメリカ、ロシア、

イギリスなど、23か国及びEUが参加しました。

我が国からは飯野(いいの)農林水産省顧問(政府代表)ほか、水産庁、外務省、

(独)水産総合研究センター、国立極地研究所及び漁業関係業界の関係者が出席しました。

年次会合においては、2015年漁期(2014年12月1日〜2015年11月30日)の

メロ及びオキアミの総漁獲可能量(TAC)等が合意されました。

まずメロについては、TACが11,872トン(前漁期は9,962トン)と決定されました。

我が国が操業を予定している海区の漁獲可能量は、4,373トン(前漁期と同量)と決定されました。

また、現在閉鎖(操業禁止)されている海区において、メロ資源状態の調査を行うことを目的とする

我が国の調査計画が、昨年に引き続き認められました。

オキアミについては、TACが561万トン(前漁期と同量)に決定されました。

また、ロス海及び東南極海における海洋保護区の設置について協議が行われましたが合意には至らず、

引き続き協議することとなりました。

また、我が国より、海洋保護区の設置に際し、統一的な基準の下で各提案を評価するための

チェックリストの導入を提案し、歓迎され、引き続き協議することとなりました。

次回会合は、2015年10月19日から10月30日まで、オーストラリア連邦のホバートで

開催される予定です。

                           水産庁国際課                                                                   

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
(株)農林放送事業団
H P: http://www.agriworld.or.jp
FAX:03−3585−5728
漁船保険中央会
H P: http://www.ghn.or.jp/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━