2005年6月16日 Vol.26
提 供  漁船保険中央会

■□■□━━━━━━━「海外漁業情報」━━━━━━━■□■□


   「海外漁業情報」では、海外で操業される漁業者の皆さんへ、
  操業上の注意事項や国際会議の結果等をお知らせします。
                 
 
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   ロシア水域におけるサケ・マス漁業の操業にあたって

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 ロシア水域におけるサケ・マス漁業の操業にあたっての留意事項
についてお知らせします。

 従来から違反操業を行わないよう重ねて注意喚起してきていると
ころですが、昨年、2隻のさけ・ます流し網漁船がロシア国境警備
局により拿捕されました。

 1隻については100日以上も船長が拘束され、未だ船体も返還
されていません。さらに今年に入っても底はえなわ漁船等が拿捕さ
れる事件が相次いでいます。いずれの事件においても乗組員及び船
体の釈放に長い期間を要しているところです。

 こうした拿捕事件の発生は、全てにおいて日本側に非があったわ
けではありませんが、結果的に違反として検挙されることは個々の
漁船の問題にとどまらず、ロシア水域に出漁する漁業者全体に対し
てロシア側の不信感を増大させるものです。
 
 また、将来更に厳しい操業条件が課せられる等、日ロ間の漁業関
係全般に悪影響を及ぼすことが懸念されるところです。

 本年のさけ・ます漁業操業に当たり、操業条件の遵守を全ての乗
組員に徹底し、違反が発生しないよう十分注意されるようお願いし
ます。
 
 特に今年は、洋上のロシア人オブザーバー全て公務員になりまし
たので、未然に違反を防止できるように十分指導してくれるはずな
ので、違反が摘発されることのないように指導にしたがって下さい。

 また、本年も水産庁による水揚げ全量検査を実施しておりますの
で、操業日誌、入港の事前通報等を適切に行うよう十分注意して下
さい。

 本年の操業は1区ではベニザケが空前の豊漁で、航海予定を変更
している漁船も多いと聞いております。また、3A区は初めて小型
船と中型船がローテーションを組んで秩序ある操業をしております。

 ロシア側に違反を摘発されないように、適切に操業条件を遵守し、
安全航海、安全操業で実りある漁期でありますようお祈り申し上げ
ます。




	                    
                        水産庁遠洋課
	
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                 (社)農林放送事業団
          H P: http://www.agriworld.or.jp
          FAX:03−3585−5728         
                                                     
                   漁船保険中央会
          H P: http://www.ghn.or.jp/
                                           
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