2015年1月16日 Vol 260
提 供 漁船保険中央会
■□■□━━━━━━━━「海外漁業情報」━━━━━━━━■□■□
「海外漁業情報」では、海外で操業される漁業者の皆さんへ、
操業上の注意事項や国際会議の結果等をお知らせしています。
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中西部太平洋まぐろ類委員会(WCPFC)第11回年次会合の結果について
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去る12月1日から5日まで、サモア独立国のアピアにおいて中西部太平洋まぐろ類
委員会(WCPFC)年次会合が開催されましたので今回はこの内容をお伝えします。
会議には、日本、韓国、中国、豪州、NZ、太平洋島嶼国、米国等24ヶ国、EU、
台湾がメンバーとして参加しました。
我が国からは、遠藤資源管理部審議官(政府代表)ほか、水産庁、外務省、
独立行政法人 水産総合研究センター及び関係業界の関係者が参加しました。
主な結果は以下のとおりです。
熱帯マグロ(メバチ・キハダ・カツオ)の保存管理措置
熱帯マグロの保存管理については、特にメバチについて資源・漁獲レベルとも
乱獲状態にあるとの資源評価結果を踏まえ、第10回年次会合において、
@熱帯水域で操業するまき網漁業については、小型魚を多く漁獲してしまう
集魚装置の使用の段階的な規制強化、2017年からは公海における集魚装置使用の
原則禁止、島嶼国以外のメンバーの保有する隻数凍結、
Aはえ縄漁業については、メバチ漁獲量の段階的削減を内容とする新たな管理措置に
合意したところです。
今次会合においては、集魚装置使用規制の更なる強化について主に議論されましたが、
継続審議となりました。
太平洋クロマグロの保存管理措置
昨年9月に開催された北小委員会で合意された、
@親魚資源量を2015年からの10年間で歴史的中間値まで回復させることを
当面の目標とする、
A30キロ未満の小型魚の漁獲量を2002-2004年平均水準から半減、
B30キロ以上の大型魚の漁獲量を2002-2004年平均水準から増加させないための
あらゆる可能な措置を実施、を主な内容とする保存管理措置提案が採択されました。
次回の年次会合は、本年12月にインドネシアのバリで開催される予定です。
水産庁国際課
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