2015年3月10日 Vol 262

提 供  漁船保険中央会

■□■□━━━━━━━━「海外漁業情報」━━━━━━━━■□■□

「海外漁業情報」では、海外で操業される漁業者の皆さんへ、
操業上の注意事項や国際会議の結果等をお知らせしています。

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第29回日・モロッコ漁業協議の結果について

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日・モロッコ漁業協議は、1985年に締結した日・モロッコ漁業協定に基づき、

モロッコ水域における我が国まぐろはえ縄漁船の操業条件等について協議するため、

毎年、日本とモロッコにおいて交互に開催されています。

29回目となる今回の会合は、2月17日から2月19日の日程で、モロッコ南西部の

港町であるアガディールにおいて開催され、2015年の操業条件等が協議されました。

そこで協議の結果を以下の通りお伝えいたします。

今回の協議には、日本側からは渡邉水産庁国際課海外漁業協力室長を代表に、

水産庁及び外務省の担当官並びに日本かつお・まぐろ漁業協同組合

(以下「日かつ漁協」)の山下組合長及び交渉担当ほかが出席しました。

モロッコ側からはドリウォッシュ農業・海洋漁業省次官を代表に、

ロシュディ同省協力・法務局長、エル キティリ同省漁業・養殖局長ほかが

出席しました。

今回の協議では、日本側は、日かつ漁協所属の遠洋まぐろはえ縄漁業者の経営は

水産物消費の低迷等により依然として厳しい状況にある為、漁業者への影響が

大きくならないように、前年度と同水準の操業条件となるよう要請しました。

これに対して、モロッコ側は、両国間の良好な関係から日本側の要請に理解を示し、

次のとおり、前年と同条件とすることで合意しました。

●許可隻数枠:15隻

●ライセンス料:49,500モロッコ・ディルハム(約62万円)/隻/年

●入漁料:2,000米ドル/隻/年

なお、本年の協議は1985年の協定の締結から30周年にあたることから、

協議最終日の2月19日、日・モロッコ両代表による協議議事録への署名に合わせて、

協定30周年祝賀式典が開催されました。

同式典にはモロッコ側からはアハヌッシュ農業・海洋漁業大臣ほかが、

日本側からは黒川在モロッコ日本大使ほかが出席され、双方から、

30年の長きにわたり両国が良好な関係を維持してきた事に対するお祝いの言葉が

述べられました。

水産庁国際課海外漁業協力室                                                                   

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