2015年6月4日 Vol 266
提 供 漁船保険中央会
■□■□━━━━━━━━「海外漁業情報」━━━━━━━━■□■□
「海外漁業情報」では、海外で操業される漁業者の皆さんへ、
操業上の注意事項や国際会議の結果等をお知らせしています。
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インド洋まぐろ類委員会(IOTC)第19回年次会合の結果について
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今回は、去る4月27日から5月1日まで、韓国の釜山において開催されました
インド洋まぐろ類委員会(IOTC)第19回年次会合の結果について
お知らせします。
今回の会合には、日本、EU、韓国、中国、豪州、スリランカ、セイシェル、
ソマリア等24の加盟国・地域の参加があり、我が国からは、
遠藤水産庁資源管理部審議官の他、水産庁、外務省、水産総合研究センター等から
関係者が出席しました。
今回の年次会合では、科学委員会からの報告として、マグロ類の資源状況について
報告があり、メバチ、キハダ、カツオ、ビンナガの資源状況については、
乱獲でもなく過剰漁獲も起きていませんが、ビンナガについては、資源量推定に
不確実性が指摘されていることから、予防的措置として漁獲圧を減少させるための
保存管理措置を検討すべきとされました。
一方、シロカジキ、クロカジキ、マカジキ及びコシナガは、いずれも過剰漁獲又は
乱獲状態にあるとされました。
これを受けてマカジキ、シロカジキ及びクロカジキについて、各国が、2016年の
漁獲量を2009年〜2014年までの6年間の平均漁獲量レベルに削減するよう
努力することを奨励すること等を定めた管理措置が合意されました。
また、まき網漁船が使用する集魚装置(FADs)の適切な管理を進めるために、
必要な情報の収集及び適切な管理措置の検討等を行うことを目的とする、
FADs作業部会の設立が合意されました。
あわせて、一隻のまき網漁船が一度に設置できるFADsの最大数は550個とし、
年間の最大設置数を1、100個とすること、FADsへの集魚灯の設置禁止も
合意されました。
なお、FADsの設置数については、今後開催される予定のFADs作業部会に
おいても検討される予定です。
次回年次会合については、2016年の5月後半に、レユニオン(フランス)で
開催される予定です。
水産庁国際課
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