2015年6月29日 Vol 268

提 供  漁船保険中央会

■□■□━━━━━━━━「海外漁業情報」━━━━━━━━■□■□

「海外漁業情報」では、海外で操業される漁業者の皆さんへ、
操業上の注意事項や国際会議の結果等をお知らせしています。

**************************************

     日ロさけ・ます政府間協議の結果について

**************************************

「ロシア連邦の200海里水域における日本国の漁船による

ロシア系さけ・ますの2015年における漁獲に関する日ロ政府間協議」の会議は

5月14日から6月11日まで、モスクワにおいて開催されました。

会議では、日本側交渉団長を遠藤水産庁資源管理部審議官が務め、

ロシア側代表団長はシマコフ露連邦漁業庁国際協力局長が務めました。

このほか、両国の外務省をはじめとした関係省庁や民間団体の代表者が会議に

出席しました。

会議は、例年より長期にわたる約一ヶ月にわたって行われました。

主な議題は、日本漁船の漁獲枠や入漁料でしたが、協議の結果、漁獲枠が昨年から

約7割の減少となる1,961.75トンとなりました。

これはロシア側と日本側が提案するそれぞれの操業条件の内容に大きな開きがあり、

ロシア水域での操業を希望していた漁船の約半数が、出漁を見合わせざるを

得なかったことが影響しています。

結果の概要は以下のとおりです。

1 出席者
日本側  遠藤水産庁資源管理部審議官
外務省、水産庁、北海道庁、さけます漁業団体の関係者
ロシア側 シマコフ連邦漁業庁国際協力局長
外務省、連邦漁業庁、国境警備局の関係者

2 2015年のロシア水域におけるロシア系さけ・ますの漁獲に関する主な操業条件

漁獲量   1,961.75トン (前年 6,630トン)

内訳 
ベニザケ 503.31トン  (前年2,886トン)
シロザケ 1,309.48トン (前年3,485.4トン)
カラフトマス 102.79トン(前年138トン)
ギンザケ 41.04トン   (前年59.6トン)
マスノスケ 5.13トン  (前年61トン)

操業隻数  19隻  (前年 38隻)

漁業協力費 約6億円 (前年 約20億円)

となっています。
水産庁国際課
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
(株)農林放送事業団
H P: http://www.agriworld.or.jp
FAX:03−3585−5728
漁船保険中央会
H P: http://www.ghn.or.jp/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━