2015年11月6日 Vol 278
提 供 漁船保険中央会
■□■□━━━━━━━━「海外漁業情報」━━━━━━━━■□■□
「海外漁業情報」では、海外で操業される漁業者の皆さんへ、
操業上の注意事項や国際会議の結果等をお知らせしています。
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みなみまぐろ保存委員会(CCSBT)第22回年次会合の結果から
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去る10月12日から15日まで、韓国の麗水(ヨス)において、
みなみまぐろ保存委員会(CCSBT)第22回年次会合が開催されました。
そこで今回はその結果の概要をお知らせします。
みなみまぐろ保存委員会(CCSBT)は、ミナミマグロの保存及び最適利用の
確保を目的として、平成6年に設立された地域漁業管理機関です。
水域の限定はなく、ミナミマグロのみを対象としています。
今回の年次会合には、メンバーである日本、オ−ストラリア、ニュージーランド、
韓国、インドネシア、台湾及びEUの7か国・地域に加え、南アフリカが
協力的非加盟メンバーとして出席しました。
なお、EUは前回会合まで協力的非加盟メンバーでしたが、
今次会合において新たにメンバーとなりました。
このほか、米国やNGOなどがオブザーバーとして参加しました。
我が国からは遠藤水産庁資源管理部審議官(政府代表)ほか、水産庁、外務省、
国立研究開発法人水産総合研究センター(国際水産研究所)、漁業関係業界
の関係者が出席しました。
今回の年次会合では、一昨年の年次会合で合意した2015〜2017年の
ミナミマグロの総漁獲可能量(TAC)のうち、2016〜2017年について、
本年9月の科学委員会の助言等を踏まえ、一昨年の合意どおり、
1年あたり14,647トンとすることが確認されました。
日本の割当も昨年と同じ4,737トンですが、
これは来年5月までに南アフリカがCCSBTに加盟しなかった場合、
4,847トンに増加されます。
また、CCSBTがこれまでに決定した保存管理措置について、各メンバーによる
遵守状況について議論が行われたほか、保存管理措置の遵守を
強化するため、ミナミマグロの寄港国検査に関する措置(ミナミマグロを
運搬する外国漁船等に対する寄港国の港内検査についての最低基準)
が合意され、2017年1月から実施されることになりました。
次回の年次会合は、2016年10月10日から13日に台湾の高雄で
開催される予定です。
水産庁国際課
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