2015年11月10日 Vol 280
提 供 漁船保険中央会
■□■□━━━━━━━━「海外漁業情報」━━━━━━━━■□■□
「海外漁業情報」では、海外で操業される漁業者の皆さんへ、
操業上の注意事項や国際会議の結果等をお知らせしています。
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日ロ漁業取締専門家会合の結果について
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去る10月28日から29日まで、東京都内において日本とロシアの漁業取締
専門家会合が開催されましたので、今回はこの結果についてお伝えいたします。
日ロ取締専門家会合は、昨年12月に開催された「日ロ漁業委員会第31回会議」の
協議に基づき開催されるもので、毎年、日ロ双方の漁業取締専門家間で
取締の実務について、情報交換や違反の防止策について意見交換を行っています。
今回の会合では、日本側交渉団長を佐々木水産庁資源管理部国際課調査官が務め、
ロシア側交渉団長はセドフ露連邦漁業庁管理・監督・魚類保護局長が務めました。
このほか、両国の外務省をはじめとした関係機関の代表者が会議に出席しました。
会合では、両国の水域でそれぞれ操業する日本漁船とロシア漁船の操業状況などが
主な議題となりました。
この中で、双方がそれぞれ発給した操業許可の状況や漁獲割当の消化率などが
報告され、意見交換を行いました。
ロシア側からは、外国漁船の船主が利用するロシア水域での操業許可申請書の
様式を変更することを検討していることや、今年のロシア水域で操業許可を取得した
日本のさけ・ます漁船がロシアの国境警備局によって違反が指摘されたこと、
などに関する意見がありました。
日本側からは、日本水域で操業するロシア漁船の操業管理に必要な報告の方法、
日本漁船の漁具との競合を回避するためのロシア漁船の操業上の注意点や
ロシア水域で操業する日本漁船に対するロシア側の取締体制などについて
意見を述べました。
今年の日本水域におけるロシア漁船の違反事案はありませんでしたが、
今後とも日ロ双方で両国の違反漁船が発生しないよう努力を続けることで意見が
一致しました。
このほか、両国漁船の操業に係る手続き規則の見直しなどについて意見交換を
行うとともに、両国当局が許可証の発給手続きを円滑に行うことを確認しました。
今回の日ロ取締専門家会合での議論は、今年末に開催が予定される
日ロ漁業委員会第32回会議に報告されることとなっており、双方の出席者の間で、
今回の議論を踏まえ、適正な取締の実務に関して引き続き協議することで
意見が一致しました。
水産庁国際課
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