2016年6月16日 Vol 292
提 供 漁船保険中央会
■□■□━━━━━━━━「海外漁業情報」━━━━━━━━■□■□
「海外漁業情報」では、海外で操業される漁業者の皆さんへ、
操業上の注意事項や国際会議の結果等をお知らせしています。
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インド洋まぐろ類委員会(IOTC)第20回年次会合の結果について
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去る5月23日から27日まで、フランス領のレユニオンにおいて開催されました
インド洋まぐろ類委員会(IOTC)第20回年次会合の結果についてお知らせします。
会合には、日本、EU、韓国、中国、豪州、インドネシア、スリランカ、
セイシェル等26の加盟国・地域の参加があり、我が国からは、
太田水産庁資源管理部審議官の他、水産庁、外務省、国立研究開発法人水産研究・
教育機構等から関係者が出席しました。
今回の会議では、科学委員会から資源状態が良好でないと指摘されたキハダに関して、
ケニアが、@毎年1月から2月の間特定の区域を禁漁にするとともに、
Aキハダを漁獲するまき網船については2014年の漁獲量から25%削減し、
Bその他の漁法について、沿岸国以外の締約メンバーによる漁獲については
2014年の漁獲量から10%削減し、沿岸国については2014の漁獲量から増加させない
ことを提案しました。
また、EUもキハダを含めた科学委員会から資源状態が良好でないとされた種を
対象として、@一ヶ月間の禁漁又はA2014年レベルから漁獲量を20%削減することを
柱とする保存管理措を提案しました。
我が国は、キハダの資源状況の悪化は最近3年間の大量かつ非持続的な漁獲によると
科学委員会から報告されていること、我が国漁船によるキハダの漁獲量は2011年と
2014年を比較した場合減少していることを指摘し、漁獲量の削減を行う場合には、
当該期間に漁獲が増加した国と減少した国の間で差をつけるべきであると
主張しました。
提案を行ったEU及びケニアを中心に関係国が協議を重ねた結果、
2017年〜2019年の各国の漁獲量を、まき網については2014年から15%、
はえ縄については2014年から10%削減すること等を定めた保存管理措置が
採択されました。
ただし、これらの措置は、2014年のまき網・はえ縄の漁獲量がそれぞれ5,000トンを
超えた国に適用されるため、我が国は削減を求められません。
次回年次会合については、2017年にインドネシアで開催される予定です。
水産庁国際課
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