2016年11月15日 Vol 302

提 供  漁船保険中央会

■□■□━━━━━━━━「海外漁業情報」━━━━━━━━■□■□

「海外漁業情報」では、海外で操業される漁業者の皆さんへ、
操業上の注意事項や国際会議の結果等をお知らせしています。

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みなみまぐろ保存委員会(CCSBT)第23回年次会合の結果から

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去る10月10日から13日まで、台湾の高雄において、みなみまぐろ保存委員会

(CCSBT)第23回年次会合が開催されました。

そこで今回はその結果概要をお知らせします。

CCSBTは、ミナミマグロの保存及び最適利用の確保を目的として、

1994年に設立された地域漁業管理機関です。

他のマグロ類地域漁業管理機関と異なり、対象水域の限定は無く、ミナミマグロ

1種のみを対象としています。

今次会合には、メンバーである日本、オーストラリア、ニュージーランド、韓国、

インドネシア、南アフリカ、台湾及びEUの8ヶ国・地域が出席しました。

なお、南アフリカは昨年まで協力的非加盟メンバーでしたが、本年2月に新たに

委員会に正式加盟しました。

我が国からは太田水産庁資源管理部審議官(政府代表)ほか、水産庁、外務省、

経済産業省、国立研究開発法人水産研究・教育機構(国際水産研究所)、

関係業界団体の担当者などが出席しました。

今回の年次会合では、2013年の年次会合で合意された結果に基づき、

2017年のミナミマグロの総漁獲可能量(TAC)を現行どおり14,647トン

とすることが確認されたほか、2018年から2020年の3年間の

次期TACについて、委員会の下部機関である科学委員会及び遵守委員会からの

勧告を踏まえて、現行より3,000トン増となる各年17,647トンと

することが合意されました。

その結果、2018年から2020年における我が国に対する各年の割当量に

ついては、現行より1,428トン増となる6,165トンとなりました。

ただし、このなかからインドネシアに対して各年21トン、南アフリカに対して

各年27トンが移譲されることになっています。

このほか、保存管理措置の遵守を強化するため、公海における大型流し網漁業を

禁止する決議が採択されたほか、IUU(違法・無報告・無規制)

船舶リスト決議について、IUU漁船の情報をより広く活用するための改正が

合意されました。

次回の年次会合は、2017年10月9日から12日までインドネシアの

ジョグジャカルタで開催される予定です。

 
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