2016年12月13日 Vol 304

提 供  漁船保険中央会

■□■□━━━━━━━━「海外漁業情報」━━━━━━━━■□■□

「海外漁業情報」では、海外で操業される漁業者の皆さんへ、
操業上の注意事項や国際会議の結果等をお知らせしています。

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大西洋まぐろ類保存国際委員会(ICCAT)の年次会合の結果について

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今回は去る11月14日から21日まで、ポルトガルのヴィラモウラにおいて

開催されました大西洋まぐろ類保存国際委員会(ICCAT)第20回特別会合(年次会合)

の結果についてお知らせします。

会合には、日本、EU、米国、カナダ、中国、ブラジル、南アフリカ等46の加盟国・

地域の参加があり、我が国からは、太田水産庁資源管理部審議官、

宮原農林水産省顧問の他、水産庁、外務省、経済産業省、国際水産資源研究所等から

関係者が出席しました。

今年の年次会合の主な結果は次のとおりです。

1.大西洋クロマグロ

東資源については、2014年に合意した勧告に従って、2017年のTACを23,155トン

(うち日本の割当は1,930.88トン)に増加させることが確認されました。

西資源については2,000トン(うち日本の割当は345.74トン)のTACを

2017年も継続するとされました。

2.ヨシキリザメ

 北資源については、総漁獲量3.9万トンを基準として、2年間の平均が

これを超過した場合には、新たな資源評価結果を踏まえて追加的な管理措置を

検討することが採択されました。

南資源については、当該資源評価の結果を踏まえて適切な管理措置を

検討することが採択されました。

3.ビンナガ

南ビンナガについては、2020年まで現在のTACを継続することが

採択されました。

日本の割当はブラジル等からの移譲200トンを含め、1,555トンとなりました。

北ビンナガについては、2018年まで現在のTACを継続することとし、

2018年の年次会合で2019年及び2020年のTACを議論することとなりました。

なお、我が国に対しては、北ビンナガの漁獲をメバチ漁獲重量の4%以内に

収める努力義務が引き続き適用されることとなりました。

次回年次会合については、2017年の11月にモロッコのマラケシュで

開催される予定です。

水産庁国際課
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