2016年12月16日 Vol 305
提 供 漁船保険中央会
■□■□━━━━━━━━「海外漁業情報」━━━━━━━━■□■□
「海外漁業情報」では、海外で操業される漁業者の皆さんへ、
操業上の注意事項や国際会議の結果等をお知らせしています。
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第17回日中漁業共同委員会の結果について
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去る11月21日から11月23日まで中華人民共和国の厦門で「第17回 日中漁業共同
委員会 第2回 準備会合及び11月24日に「第17回 日中漁業共同委員会」が
開催されました。
この会議には日本側政府代表として長谷成人水産庁次長、
四方敬之外務省アジア大洋州局参事官、
中国側政府代表:張顕良(チョウ・ケンリョウ)農業部漁業漁政管理局長、
王小龍(オウ・ショウリュウ)外交部辺海司副処長が出席しました。
会議では2016年漁期の相互入漁における操業条件や、東シナ海の資源の
保護の推進等について合意されましたので、今回はその結果概要について
お知らせいたします。
協議の結果の概要は以下のとおりです。
1.我が国EEZにおける中国いか釣り漁船の操業条件等
下記により、我が国いか釣り漁船の円滑な操業を確保
・我が国漁船と中国漁船との船間距離3マイルについて中国漁船に対し指導
・中国いか釣り漁業の漁船隻数、漁獲割当量の削減(前年比8隻減、621トン減)
2.東シナ海の資源の保護の促進
・中国の無許可漁船の根絶対策の促進
・暫定措置水域における中国の許可漁船の隻数及び漁獲量上限の努力目標値の削減
(前年比193隻減、18,372トン減)
・暫定措置水域における中国まき網漁業の漁獲量上限の努力目標値の新設
(中国まき網漁業の努力266,000トン)
・中国の虎網漁船等の管理強化(隻数の凍結及び今後の削減等)の継続
3.参考(2016年の操業条件
)
(1) 相互入漁(相手国EEZでの操業)
<我が国漁船>
・総 隻 数 : 290隻(前年比8隻減)
・総漁獲割当量 : 8,720トン(同621トン減)
※中国EEZでの日本漁船の操業はない。
<中国漁船>
・総 隻 数 : 290隻(前年比8隻減)
・総漁獲割当量 : 8,720トン(同621トン減)
うち、底曳き網漁業 : 隻数 :240隻、漁獲割当量 : 5,200トン
いか釣り漁業 : 隻数 : 50隻、漁獲割当量 : 3,520トン
(2) 暫定措置水域における操業隻数と漁獲量の上限目標値
・日本: 800隻以内(前年同) 、 109,250トン(前年同)
・中国:17,307隻以内(前年比193隻減)、1,644,000トン(前年比18,372トン減)
(うち、まき網漁業266,000トン)
以上。
水産庁国際課
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