2017年6月9日 Vol 318

提 供  日本漁船保険組合

■□■□━━━━━━━━「海外漁業情報」━━━━━━━━■□■□

「海外漁業情報」では、海外で操業される漁業者の皆さんへ、操業上の注意事項や
国際会議の結果等をお知らせしています。

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平成29年さんま漁業のロシア水域における操業上の注意について

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今年も、さんま漁業の出漁の時期を迎えました。

漁業者の皆様におかれましては、本年もロシア水域での操業を予定されていること

と思います。

今年のロシア連邦200海里水域における漁獲割当量等は、昨年12月の第33回

日ロ漁業委員会における交渉の結果、全体の漁獲割当量は66,198.1トン

(前年対比1,697.5トン増)、さんまは53,370トン(前年同)、

いか251.75トン(101.75トン増)、かたくちいわし251.75トン

(101.75トン増)、さば1,157トン(1,007トン増)、

まいわし1,007トン(新規枠)と決定されました。

さんまの許可隻数枠は、前年と同様313隻です。

トン数階層別では、30トン未満が185隻、30トンから50トンが25隻、

50トンから100トンが15隻、100トンから350トンが88隻に

なっています。

それでは、具体的な注意事項について申しあげます。

皆様もご苦労されたと思いますが、ロシア水域操業においてロシア側の

取締体制の厳しさが増しております。

昨年は特に混獲魚について厳しい取り締まりが行われました。

今年は、まいわしの新規の枠、その他の混獲魚の割当の増加が委員会で

認められておりますが、操業日誌等の書類の記入について、細部に関しても

十分注意を払ってください。これまでのように子細なことに関しても注意ではなく、

直ぐに違反となってしまいますので、貴船の漁獲割当量を順守して頂くように

お願いいたします。

皆様の努力により、SSD・入出域通報(公海への無害航行を含む。)の

送信については、スムーズな運用が行われるようになりましたが、より細心の

注意をはらい、全さんまの作成したさんま漁業操業のしるべの付属書を

熟読していただき、適正に入力、送信してください。

SSDは印刷し、船長のサイン及び判を押印し、従来通り保管してください。

入出域に関しても印刷し、送信控えとして保管してください。

入出域の臨検は今年も混雑が予想されます。

入域船はチェックポイントの西側に、出域船はチェックポイントの東側に並んで、

臨検を受けてください。

チェックポイントでの監視船へのVHF16chの呼び出しは、ルールに則り、

きちんと呼び出してください。また、操業水域での監視船からの停船の呼び出しに

注意を払い、監視船の指示に従って下さい。

操業日誌はロシア水域操業が終了しても3年間の船内保管をお願い致します。

 また、以下の2点について注意をお願いします。

1.船舶位置情報(VMS)の機器がインマルサットCに変更になりました。

新規機械のため、これまでのアルゴスとの使い勝手が違うかもしれませんので、

こまめに作動状況のチェックをお願いいたします。

VMSの欠落の対処として、例年通り位置報告控えを忘れずに記録してください。

2.デジタル式の秤(検定付)を積むことが義務付けとなりました。

洋上での波浪の状況によっては、これまでのアナログ式を使用することも

考えられますので、アナログ式(検定付)も積むことを忘れないように

お願いいたします。

最後になりますが、皆様のロシア水域での無事故操業と豊漁を祈念しております。

                全国さんま棒受網漁業協同組合

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