2018年3月14日 Vol 335
提 供 漁船保険中央会
■□■□━━━━━━━━「海外漁業情報」━━━━━━━━■□■□
「海外漁業情報」では、海外で操業される漁業者の皆さんへ、
操業上の注意事項や国際会議の結果等をお知らせしています。
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みなみまぐろ保存委員会(CCSBT)第24回年次会合の結果について
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昨年10月9日から12日まで、インドネシアのジョグジャカルタにおいて
開催されましたみなみまぐろ保存委員会(CCSBT)第24回年次会合の結果について
お知らせいたします。
みなみまぐろ保存委員会(CCSBT: Commission for the Conservation
of Southern Bluefin Tuna)はミナミマグロの保存及び最適利用の確保を
目的として1995年に設立された地域漁業管理機関です。
他の機関漁業管理機関と異なり、ミナミマグロという一つの魚種を
管理するので、特定の管轄水域が設定されていないことがこの機関の特徴です。
年1回開催される年次会合で、総漁獲可能量(TAC: Total Allowable Catch)
及び各メンバーの割当量などのミナミマグロの保存管理措置を決定しています。
会合には日本、豪州、ニュージーランド、韓国、インドネシア及び南アフリカが
メンバーとして、また、台湾及びEUが拡大委員会のメンバーとして参加し、
日本からは、太田慎吾水産庁資源管理部審議官のほか、水産庁、外務省
及び経済産業省の担当者、研究者並びに業界関係者が出席しました。
会合では、次期3カ年(2018年から2020年まで)のTACについて、
科学委員会における資源評価を踏まえ、昨年の合意どおり、
2014年から2017年までの
各年14,647トンから3,000トン増の各年17,647トン
とすることが確認されました。
これに合わせて、我が国の割当量も各年4,737トンから各年6,165トンに
増加することになります。
また、各メンバーが未使用の割当量について翌年漁期以降にも繰り返すことが
可能となりました。
ただし、繰越可能な量は繰越前の各メンバーの割当量の20%が
上限となっています。
さらに、これまで協力的非加盟国として本委員会の議論に参加してきた
フィリピンについて、近年、同国がミナミマグロの漁獲を行っておらず、
会合にも出席していないことから、その協力的非加盟国としての地位が
失われることとなりました。
次回会合は、2018年10月にニューカレドニア(フランス領)のヌメアで
開催される予定となっています。
水産庁国際課
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