2018年12月05日 Vol 347

提 供  漁船保険中央会

■□■□━━━━━━━━「海外漁業情報」━━━━━━━━■□■□

「海外漁業情報」では、海外で操業される漁業者の皆さんへ、
操業上の注意事項や国際会議の結果等をお知らせしています。

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みなみまぐろ保存委員会(CCSBT)第25回年次会合の結果について

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 今回は去る10月15日から18日まで、ニューカレドニアのヌメアにおいて開催されました
みなみまぐろ保存委員会(CCSBT)第25回年次会合の結果についてお知らせします。
会合には、日本、豪州、ニュージーランド、韓国、インドネシア、南アフリカ、EU及び台湾の
参加があり、我が国からは、太田水産庁資源管理部審議官のほか水産庁、外務省、国立研究開
発法人水産研究・教育機構国際水産資源研究所及び関連漁業団体の関係者が出席しました。
 今回の会議では、ミナミマグロの資源状態に応じて総漁獲可能量(TAC)を算出する管理方式
の改定に向け、2035年までに初期資源量の30%まで回復、2040年までに初期資源量の35%ま
で回復するように調整する案を中心(2035年までに25%及び40%まで回復するモデルをサブ
セットとする。)に開発を継続することとなりました。
 また、平成31年(2019年)のTAC総量は一昨年に合意された、平成30年(2018年)から平
成32年(2020年)までのTAC(各年17,647トン)について、「科学委員会」による最新の分
析結果に基づき議論された結果、これの維持が確認され、我が国の割当量(6,165トン*)も
維持されることとなりました。*このうちインドネシアに21トン、南アフリカに27トンが委
譲される
(平成30年(2018年)から平成32年(2020)の3年間限りの措置)。

 

2018-2020(各年)

参考:2017

日本

6,165 t

4,737 t

豪州

6,165 t

5,665 t

韓国

1,240.5 t

1,140 t

台湾

1,240.5 t

1,140 t

ニュージーランド

1,088 t

1,000 t

インドネシア

1,002 t

750 t

南アフリカ

423 t

150 t

EU

11 t

10 t

フィリピン

-

45t

調査死亡枠

6 t

10 t

TAC

17,647 t

14,647 t

また、平成29年(2017年)漁期の各メンバーの保存管理措置の非遵守はなかった事が
確認されました。
次回年次会合は、平成31年(2019年)10月にケープタウン(南アフリカ)で開催される予定です。

以上

                           水産庁国際課                                                                   

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