2019年3月8日 Vol 355

提 供  日本漁船保険組合

■□■□━━━━━━━━「海外漁業情報」━━━━━━━━■□■□

「海外漁業情報」では、海外で操業される漁業者の皆さんへ、操業上の注意事項や
国際会議の結果等をお知らせしています。

**************************************

日本の国際捕鯨委員会(IWC)からの脱退をめぐる経緯ついてA

日本沿岸・沖合捕鯨の再開

**************************************

日本の国際捕鯨委員会(IWC)からの脱退の効力は、今年7月からになるため、

再開される日本近海の捕鯨は、7月以降のスタートになります。

科学調査(ランダムサンプリング)ではなく、水産庁の許可する指定漁業としての

「捕鯨業」の再開ですが、30年ぶりの試みであることから、まずは、実証事業として

試運転していくことになります。

対象鯨種は資源の豊富な@ミンククジラAニタリクジラBイワシクジラの3種。

操業海域は日本周辺の領海及び200カイリ水域。操業期間は周年です。

捕獲枠は、IWCで認められている方式により算出します。

枠の算出には大掛かりなコンピュータシュミレーションが必要になるため

時間がかかりますが、作業は急ピッチで進められています。

30年ぶりに再開される指定捕鯨業の枠組みは、今のところ

@日本沿岸小型捕鯨協会に所属する5隻の小型捕鯨船団と

A葛、同船舶の所有する日新丸船団による沖合操業が予定されています。

沿岸小型捕鯨業には、これまで操業されてきた、ゴンドウクジラ、ツチクジラの

捕獲枠に加え、あらたにミンククジラの捕獲枠が与えられることになります。

いずれも基地式操業で、@網走A釧路B八戸C石巻D南房総D太地の5カ所が

水揚げ基地として想定されています。

沖合の母船式操業は、共同船舶所属の日新丸船団(キャッチャー3隻)による

操業で、ミンククジラ、イワシクジラ、ニタリクジラの枠が

与えられることになります。

30年ぶりの捕鯨の再開になるため、今年の実証事業では、調査捕獲による

知見の多い、千葉以北の海域で捕鯨業を実施する予定になっています。

また、日新丸船団のうち、1隻については、北西太平洋、および南極海での

非致死的科学調査にあたるため、実質的なキャチャーボートは2隻体制で

行われる予定です。
水産経済新聞

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━    
(株)農林放送事業団
H P: http://www.agriworld.or.jp
FAX:03−3585−5728         

日本漁船保険組合
H P: http://www.ghn.or.jp/

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━