2019年4月15日 Vol356

提 供  日本漁船保険組合

■□■□━━━━━━━━「海外漁業情報」━━━━━━━━■□■□

「海外漁業情報」では、海外で操業される漁業者の皆さんへ、

操業上の注意事項や国際会議の結果等をお知らせしています。

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日・ロ漁業合同委員会第35回会議の結果について

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(1)概要

「漁業の分野における協力に関する日本国政府とソヴィエト

社会主義共和国

連邦政府との協定」に基づく日ロ漁業合同委員会は、

日本水域におけるロシア系

さけ・ますの漁獲に関する条件などについて協議するため、

例年開催されています。
]

今年の会議は3月18日から22日まで、モスクワ(ロシア連邦)において

 

開催されました。

 

会議では、日本側代表団長を保科水産庁増殖推進部長が務め、ロシア側代表団長は

 

サフチュク露連邦漁業庁副長官が務めました。

 

このほか、両国の水産当局や関係省庁、民間団体の代表者が出席しました。

 

協議の結果、漁獲量は昨年と同一の条件となる2,050トンとすることで

 

意見が一致しました。

 

また、日本側が負担する漁業協力費の総額は、昨年並みの条件とすることで

 

意見が一致しました。

 

具体的には、実際の漁獲量に応じて負担する方式を採用し、その上限を3億13万円、

 

下限を2億6,412万円とすることとなりました。

 

このほか、日ロ間の科学技術協力計画についても議論を行った結果、これまで双方が

 

実施してきた、北太平洋におけるさけ・ます類の生態や分布に関する調査など、

 

両国の研究機関による協力を継続することで意見が一致しました。

 

(2)出席者

  日本側: 保科水産庁増殖推進部長

 

       外務省、水産庁、北海道庁、関係漁業団体の関係者

  

ロシア側:サフチュク露連邦漁業庁副長官

 

       連邦漁業庁、連邦保安庁国境警備局等の関係者

 

(3)2019年の日本水域におけるロシア系さけ・ますの漁獲に関する操業条件

 

  @ 漁獲量:2,050トン(前年同)

 

(内訳)

 

・カラフトマス、ベニザケ、ギンザケ、マスノスケ 1,550トン(前年同)

 

(ベニザケ、ギンザケ、マスノスケは3種合わせて1隻当たり1トン以内)

 

・シロザケ 500トン(前年同)

 

  A 漁業協力費:2億6,412万円〜3億13万円の範囲で

    漁獲実績に応じて負担

 

   (前年:2億6,484万円〜3億12万円の範囲で漁獲実績に応じて負担)

以上、

明日は引き続き「日ロさけ・ます政府間協議の結果について」

お送りいたします。

 

                                水産庁国際課
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