2019年4月25日 Vol358
提 供 日本漁船保険組合
■□■□━━━━━━━━「海外漁業情報」━━━━━━━━■□■□
「海外漁業情報」では、海外で操業される漁業者の皆さんへ、操業上の注意事項や
国際会議の結果等をお知らせしています。
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日・ロ漁業委員会第35回会議の結果について
(日・ロ地先沖合漁業交渉の結果)
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「日本国政府とソヴィエト社会主義共和国連邦政府との間の
両国の地先沖合における漁業の分野の相互の関係に関する協定」に基づく
日・ロ漁業委員会は、毎年、翌年の日ロ双方の200海里水域における相手国漁船の
漁獲割当量等の操業条件等について協議を行っています。
今回の会議は、昨年12月3日から12月7日まで、東京で行った協議に引き続き、
今年4月1日から4月5日まで、モスクワにおいて開催されました。
会議では、日本側の交渉団長を神谷崇水産庁資源管理部長が務め、ロシア側団長は
サフチュク露連邦漁業庁副長官が務めました。
このほか、両国の関係省庁や民間団体の代表者が会議に出席しました。
主な結果は次のとおりです。
(1)操業条件
今回の会議では、2019年の日ロ双方の200海里水域における相手国漁船の
操業条件について協議が行われました。その結果、以下の規模での操業が可能となる
内容で妥結しました。
@ ロシア200海里水域における日本漁船の操業条件
【相互入漁】
(ア)漁獲割当量:77,500トン
(イ)主な魚種別の割当量:
サンマ 59,000トン、スルメイカ 5,617.9トン、マダラ 1,275.5トン
(ウ)協力費:7億871.5万円
【有償入漁】
(ア)漁獲割当量:1,062.2トン
(イ)見返り金:4,112.2万円
A 日本200海里水域におけるロシア漁船の操業条件
【相互入漁】
(ア)漁獲割当量:77,500トン
(イ)主な魚種別の割当量:
サバ 51,500トン、マイワシ 11,000トン、イトヒキダラ 15,000トン
(2)その他
日・ロの研究機関が参画して行われる両国水域に存在する水棲生物資源に関する
調査協力について議論し、さんま、まさば、まいわし、鯨類等の生態及び数量動態に
関する調査等の調査協力計画が採択されました。
水産庁国際課
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