2019年6月14日 Vol360

提 供  日本漁船保険組合

■□■□━━━━━━━━「海外漁業情報」━━━━━━━━■□■□

「海外漁業情報」では、海外で操業される漁業者の皆さんへ、操業上の注意事項や

国際会議の結果等をお知らせしています。

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北太平洋溯河性魚類委員会(NPAFC)第27回年次会議の結果について

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北太平洋のさけ・ます資源の保存を目的として、北緯33度以北の公海でのさけ・ます

漁業の禁止を主な内容とした

「北太平洋における溯河性魚類の系群の保存のための条約」が1993年に発効し、

我が国のほか、アメリカ、カナダ、ロシア、韓国が、この条約に加盟しています。

例年、この条約に基づく「北太平洋溯河性魚類委員会(NPAFC)」の年次会議が

開催されており、本年の第27回年次会議は、5月13日から17日まで、アメリカの

ポートランド市で開催されました。

年次会議では、条約水域における取締活動やさけ・ます資源に関する

科学調査協力について議論しています。

取締分野の会議では、2018年における加盟各国のさけ・ます資源の違法操業の

取締実績について報告が行われました。

加盟国による取締活動は、取締船でのべ100日以上、航空機でのべ

400時間以上実施されました。

科学調査分野の会議では、北太平洋におけるさけ・ます資源に関する

調査活動について各国から報告が行われ、北太平洋のさけ・ます資源は、

全体としては高い水準にあるものの、西部においては平成17年(2005年)以降、

日本の漁獲量が減少し、ロシアの漁獲量が増加していること等が報告されました。

また、国際サーモン年(※)の取組について、本年2〜3月に実施された加盟国の

研究者による航海調査等の報告が行われ、引き続き、活動を推進することで

一致しました。

(※)国際サーモン年:NPAFCは本年を国際サーモン年として定め、

北大西洋サケ保全機構(NASCO)と協力し、さけ・ます資源の保存活動・

科学調査活動や、これらの普及活動を推進。

次回の第28回年次会議は、5月18日から22日までの日程で、

函館市において開催される予定です。
水産庁国際課

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