2020年1月20日 Vol375
提 供 日本漁船保険組合
■□■□━━━━━━━━「海外漁業情報」━━━━━━━━■□■□
「海外漁業情報」では、海外で操業される漁業者の皆さんへ、操業上の注意事項や
国際会議の結果等をお知らせしています。
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南極の海洋生物資源の保存に関する委員会(CCAMLR)
第38回 年次会合の結果について
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昨年10月21日から11月1日まで、オーストラリアのホバートにおいて、
「南極の海洋生物資源の保存に関する委員会(CCAMLR)第38回 年次会合」が
開催され、メロ、オキアミの資源管理措置等について議論が行われました。
CCAMLRは、南極の海洋生物資源の保存管理のために1982年に設立された
地域漁業管理機関です。
毎年開催される年次会合において、メロ、オキアミの総漁獲可能量等の
資源管理措置が議論され、決定されています。
この条約水域では、我が国底はえ縄漁船1隻がメロを対象とした操業を行っていま
す。
今回の会合には、日本、アルゼンチン、豪州、ベルギー、ブラジル、チリ、中国、
フランス、ドイツ、インド、イタリア、韓国、ナミビア、オランダ、
ニュージーランド、ノルウェー、ポーランド、ロシア、南アフリカ、スペイン、
スウェーデン、ウクライナ、英国、米国、ウルグアイ、EUがメンバーとして
参加しました。
我が国からは、森下 丈二(もりした じょうじ)農林水産省顧問(政府代表)ほか、
水産庁、外務省、国立研究開発法人 水産研究・教育機構、国立極地研究所及び
関係業界の関係者が出席しました。
主な会合結果は以下のとおりです。
(1) 2019/20年漁期(2019年12月-2020年11月)のメロ、オキアミの資源管理措置
(ア)メロ
メロの総漁獲可能量を10,800トン(前年漁期: 11,629トン)とすることが
合意されました。
我が国漁船の操業が認められた海域の総漁獲可能量は、合計で4,453トン
(前年: 4,441トン)となりました。
また、現在閉鎖(操業禁止)されている海域において、メロ資源状況の調査を
目的とする我が国の調査計画が昨年に引き続き認められました。
(イ)オキアミ
オキアミの総漁獲可能量を869.5万トン(前年漁期同)とすることが
合意されました。(我が国漁船の操業はありません。)
(2) 海洋保護区の設置
ウェッデル海、東南極、南極半島西岸における海洋保護区の設置提案について
協議が行われましたが、合意に至らず、引き続き協議することとなりました。
(3) 次回年次会合
次回年次会合は、今年(2020年)10月オーストラリアのホバートで開催予定です。
水産庁国際課
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