2020年6月24日 Vol 378
提 供 日本漁船保険組合
■□■□━━━━━━━━「海外漁業情報」━━━━━━━━■□■□
「海外漁業情報」では、海外で操業される漁業者の皆さんへ、操業上の注意事項や
国際会議の結果等をお知らせしています。
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日・ロ漁業合同委員会第36回会議及び日ロさけ・ます政府間協議の結果について
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今回はこのほど開かれた日・ロ漁業合同委員会第36回会議の結果について
お伝えします。
「漁業の分野における協力に関する日本国政府とソヴィエト社会主義共和国連邦政府
との協定」に基づく日・ロ漁業合同委員会は、日本水域におけるロシア系さけ・
ますの漁獲に関する条件などについて協議するため、例年開催されています。
今年の会議は4月13日から17日及び6月15日から18日の期間で、
テレビ会議で開催されました。
会議では、日本側代表団長を黒萩水産庁増殖推進部長が務め、ロシア側代表団長は
サフチュク露連邦漁業庁副長官が務めました。
このほか、両国の水産当局をはじめとした関係省庁や民間団体の代表者が
出席しました。
協議の結果、漁獲量は昨年と同一の条件となる2,050トンとすることで意見が
一致しました。
また、日本側が負担する漁業協力費の総額は、下限の金額を412万円引き下げ、
2億6,000万円とすることで意見が一致しました。
具体的には実際の漁獲量に応じて負担する方式を採用し、その上限を3億13万円、
下限を2億6,000万円とすることとなりました。
このほか、日・ロ間の科学技術協力計画についても議論を行った結果、
これまで双方が実施してきた、北太平洋におけるさけ・ます類の生態や
分布に関する調査など、両国の研究機関による協力を継続することで意見が
一致しました。
2020年の日本水域におけるロシア系さけ・ますの漁獲に関する操業条件は
@ 漁獲量:2,050トン(前年同)
(内訳)
・カラフトマス、ベニザケ、ギンザケ、マスノスケ 1,550トン(前年同)
(ベニザケ、ギンザケ、マスノスケは3種合わせて1隻当たり1トン以内)
・シロザケ 500トン(前年同)
A 漁業協力費:2億6,000万円〜3億13万円の範囲で漁獲実績に応じて負担
(前年:2億6,412万円〜3億13万円の範囲で漁獲実績に応じて負担)
また、ロシア連邦200海里水域における日本漁船によるロシア系さけ・ますの
漁獲に関しては、例年、日・ロ政府間でその漁獲の条件などについて協議しています。
今年の会議は4月13日から17日及び6月15日から18日の期間で、
テレビ会議で開催されました。
ロシア連邦200海里水域においては、2016年から流し網の使用が禁止
されています。
このため、同水域において、さけ・ます類を漁獲するためには、従来まで
使用していた流し網に替わる他の漁法を用いることが必要となっています。
協議の結果、昨年に引き続き、漁船1隻により、曳き網による採算性の向上を
目的とした試験的操業を行うことについて双方の意見が一致しました。
2020年のロシア水域におけるロシア系さけ・ますの漁獲に関する操業条件
@ 漁獲割当量 :125トン(前年 95トン)
(内訳)べにざけ : 25トン(前年 30トン)
しろざけ : 25トン(前年 30トン)
からふとます: 70トン(前年 32トン)
ぎんざけ : 3トン(前年 0トン)
ますのすけ : 2トン(前年 3トン)
A 入漁料:約2,433万円(前年 約2,432万円)
B 操業期間:令和2年7月31日までの期間のうち、36日間
(前年 6月1日から6月30日)
以上となっています。
水産庁国際課
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