2020年10月30日 Vol 380
提 供 日本漁船保険組合
■□■□━━━━━━━━「海外漁業情報」━━━━━━━━■□■□
「海外漁業情報」では、海外で操業される漁業者の皆さんへ、操業上の注意事項や
国際会議の結果等をお知らせしています。
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「WCPFC(中西部太平洋まぐろ類委員会)第16回北小委員会」の結果について
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令和2年10月8日(木)に「中西部太平洋まぐろ類委員会(WCPFC)第16回北小委員会」が
開催され、
太平洋クロマグロの資源管理措置に関する議論等が行われました。
また、直前の令和2年10月6日から7日にかけて、太平洋クロマグロの管理に関するWCPFC
北小委員会と
IATTC(全米熱帯まぐろ類委員会)の合同作業部会が開催されました。
なお、本年は新型コロナウィルス感染症の影響により、一連の会合は全てウェブ形式で開催さ
れました。
WCPFCは、中西部太平洋における高度回遊性魚類(マグロ、カツオ、カジキ類)資源の長期
的な保存及び
持続可能な利用を目的とした地域漁業管理機関です。
北小委員会は、主に北緯20度以北の水域に分布する資源(太平洋クロマグロ、北太平洋ビン
ナガ、北太平洋メカジキ)の資源管理措置について本委員会に勧告を行うWCPFCの下部
組織です。
会合には北小委員会メンバーとして日本、中国、韓国、台湾、フィリピン、米国、カナダ、フィジ
ー、バヌアツ、 クック諸島、IATTCメンバーとしてEU及びメキシコ、またNGO等がオブザー
バーとして参加しました。
我が国からは太田水産庁資源管理部審議官、宮原農林水産省顧問(北小委員会議長)他、
水産庁、外務省、国立研究開発法人 水産研究・教育機構及び業界の関係者が出席しました。
主な会合結果は以下のとおりです。
(1)太平洋クロマグロの資源管理措置現行措置の見直しについて議論が行われました。
「増枠」については合意が得られず、来年の漁獲枠は本年と同量とすることが合意されました。
また、以下の
管理措置の1年間延長が合意されました。
(ア) 漁獲枠の17%を上限とした未利用分の繰越
(イ)小型魚の漁獲枠の大型魚への振り替え
(2)北太平洋ビンナガの資源管理措置
現行の措置について変更はありませんでした。
(3)次回(令和3年(2021年))の北小委員会の開催地
日本(日程未定)で開催されることとなりました。
水産庁国際課
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