2006年3月9日 Vol.39 提 供 漁船保険中央会 ■□■□━━━━━━━「海外漁業情報」━━━━━━━■□■□ 「海外漁業情報」では、海外で操業される漁業者の皆さんへ、 操業上の注意事項や国際会議の結果等をお知らせします。 ************************************************************ 第8回日韓漁業共同委員会の結果について ************************************************************ 昨年12月22日に第8回日韓漁業共同委員会が韓国ソウルで開 催され、2006年の日韓双方の水域における操業条件等が決定さ れましたので、その主な内容についてお知らせします。 1.2006年の相互入漁条件 漁獲割当量の総量及び許可隻数は、2002年の相互入漁から日 韓ともに等量・等隻で調整を図ることとされており、その原則に基 づいて、日韓それぞれの2006年の漁獲割当量の総量は63,5 00トン、許可隻数は1,050隻となりました。 韓国漁船の日本水域における操業は、まき網、いか釣り、はえ縄 等12の漁業種類が、日本漁船の韓国水域における操業は、大中型 まき網、以西底びき網、ひき縄等10の漁業種類が、それぞれ認め られました。 また、2005年からスタートし、本年2年目を迎えた魚種別漁 業種類別漁獲割当については、漁業種類別の漁獲実績や操業実態等 を勘案して、漁獲割当量を増減したり、2005年に個別数量割当 を行っていた魚種の一部を「その他」の枠に移動するなどの措置を 講じました。 2.韓国はえ縄漁業の規制強化 韓国はえ縄漁業については、長崎県五島西方沖に関して、200 3年2月に東京で開催された第5回日韓漁業共同委員会第2回会合 において合意された操業禁止期間(1月1日から4月30日まで) に加えて、新たに12月24日から31日までの8日間の操業禁止 期間を追加しました。 さらに、韓国はえ縄漁業の漁獲努力量の適正化を図るため、20 09年から新たな漁具規制を導入することとなりました。漁具規制 の具体的な内容については、2008年までに協議・調整を図るこ ととしています。 3 北部暫定水域における資源管理 北部暫定水域における海洋生物資源の保護等と海洋生物資源の実 態及び操業秩序維持に関する事項について検討し、民間漁業者団体 間の協議に両方の関係者がすべて参加し、引き続き協議ができるよ うにし、民間間の合意事項及び民間取り決めが円滑に履行されるよ う、日韓両国の政府が指導・協力することとしています。 水産庁国際課 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ (社)農林放送事業団 H P: http://www.agriworld.or.jp FAX:03−3585−5728 漁船保険中央会 H P: http://www.ghn.or.jp/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━