2021年9月9日 Vol 391

提 供  日本漁船保険組合

■□■□━━━━━━━━「海外漁業情報」━━━━━━━━■□■□

「海外漁業情報」では、海外で操業される漁業者の皆さんへ、操業上の注意事項や
国際会議の結果等をお知らせしています。

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「太平洋クロマグロの管理に関するWCPFC(中西部太平洋まぐろ類委員会)

北小委員会とIATTC(全米熱帯まぐろ類委員会)の合同作業部会」の結果から

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去る7月27日(火)から29日(木)まで、「太平洋クロマグロの管理に関する

中西部太平洋まぐろ類委員会(WCPFC)北小委員会と全米熱帯まぐろ類委員会

(IATTC)の合同作業部会」がウェブ会議で行われました。

会議には、日本、米国、韓国、台湾、メキシコ等の国・地域が参加しました。

我が国からは、P水産庁資源管理部審議官(我が国代表)、宮原農林水産省顧問

(合同作業部会共同議長)ほか、水産庁、外務省、国立研究開発法人

水産研究・教育機構及び業界関係者が参加しました。

会議では、太平洋クロマグロの管理措置について議論が行われ、以下について

コンセンサスが得られました。

今後、WCPFC及びIATTCのそれぞれの機関において、今回の結果に基づく

管理措置が採択されれば、正式な決定となります。

(1)漁獲枠

WCPFC
(※1)

小型魚

現状維持

大型魚

一律15%増(※2、※3)

IATTC

一律15%増

上記に加えて200トン増(※4)

(※1)小型魚枠/大型魚枠の区分はない。
(※2)我が国は732トン増。
(※3)韓国は現在枠がないため、30トンを設定。
(※4)200トンのIATTC内の配分は今後検討。

(2)漁獲枠の未利用分の繰越

「漁獲枠の未利用分の繰越率の上限を、漁獲枠の5%から17%へ増加」する

現行の特例措置を、今後3年間延長。

(3)小型魚枠の大型魚への振替

継続的な措置とするとともに、今後3年間、小型魚の漁獲枠の10%(※)を

上限として、「1.46倍」換算して振り替えることが可能。

(※)韓国については25%。

【参考:今後の関係会合のスケジュール】

(1)IATTC「年次会合(継続)」(10月18日〜22日、ウェブ会議)

(2)WCPFC

@「北小委員会」(10月5〜7日、ウェブ会議)

A「年次会合」(11月29日〜12月7日、ウェブ会議)

以上
水産庁国際課

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