2021年12月22日 Vol 394
(395配信の後になってしまい申し訳ございません。)
提 供 日本漁船保険組合
■□■□━━━━━━━━「海外漁業情報」━━━━━━━━■□■□
「海外漁業情報」では、海外で操業される漁業者の皆さんへ、操業上の注意事項や
国際会議の結果等をお知らせしています。
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「中西部太平洋まぐろ類委員会(WCPFC)年次会合」の結果について
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去る、12月1日(水)から7日(火)まで、
「WCPFC=中西部太平洋まぐろ類委員会、年次会合」がウェブ会議で
行われました。
会議には、日本、米国、EU、中国、韓国、台湾、豪州、ニュージーランド、
太平洋島嶼国(パプアニューギニア、ミクロネシア連邦等)等の26カ国・地域が
参加しました。我が国からは、高瀬美和子水産庁資源管理部審議官(我が国代表)ほか、
水産庁、外務省、国立研究開発法人水産研究・教育機構水産資源研究所及び
関係業界の関係者が参加しました。
会議では、太平洋クロマグロの管理措置や熱帯まぐろの管理措置について
議論が行われ、以下について決定されました。
(1)太平洋クロマグロ
10月の「北小委員会」で採択された「大型魚の漁獲枠15%増」などが
正式に決定されました。
(ア)漁獲枠
小型魚 大型魚
? 現状維持
全体 :4,725トン
うち日本:4,007トン ? 15%増
(2021年) (2022年)
全体 :6,591トン ⇒ 7,609トン(+1,018トン)
うち日本:4,882トン ⇒ 5,614トン(+ 732トン)
(イ)漁獲枠の未利用分の繰越
「漁獲枠の未利用分の繰越率の上限を、漁獲枠の5%から17%へ増加」する現行の
特例措置を、今後3年延長。
(ウ)小型魚の大型魚への振替
継続的な措置とするとともに、今後3年間、小型魚枠の10%を上限として、
「1.47倍」換算して振り替えることが可能。
(※) 我が国の場合、小型魚枠の振替上限は約401トン。
これを全て振り替えた場合の大型魚枠は約589トンになる。
(2)熱帯マグロ(カツオ・メバチ・キハダ)
まき網漁業の操業日数制限や、はえ縄漁業のメバチ漁獲枠など、主要な措置について
現行の措置を2年間継続することとなりました。
(ア)まき網漁業:
・操業日数制限(日本のEEZ内の上限は1500日、熱帯域の公海における
日本の上限は121日)
・熱帯域における集魚装置(FAD(ファド))を用いた操業の一定期間禁漁
(公海5か月、EEZ内3か月)
・海洋生物の絡まりを防ぐため、2024年から、FADへの網地の使用禁止
(※新規措置)
(イ)はえ縄漁業:
・ メバチの漁獲枠の設定(日本の枠は18,265トン)
以上となっています。
水産庁国際課
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