2006年3月15日 Vol.40
提 供  漁船保険中央会

■□■□━━━━━━━「海外漁業情報」━━━━━━━■□■□


   「海外漁業情報」では、海外で操業される漁業者の皆さんへ、
  操業上の注意事項や国際会議の結果等をお知らせします。
                 
 
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      第7回日中漁業協同委員会の結果について

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 本年1月13日に第7回日中漁業共同委員会が北京で開催され、
2006年の日中双方の水域における操業条件等が決定されました
ので、その主な内容についてお知らせします。

1.日本の排他的経済水域における中国漁船の操業条件
 中国漁船の日本水域における操業は、底びき網、イカ釣りの2つ
の漁業種類があります。底びき網は、操業隻数578隻で同時最高
操業隻数396隻です。また、漁獲割当量8,256トンとなりま
した。
 これは、昨年に比べ、操業隻数で22隻、漁獲割当量で314ト
ンの減少となっています。
 さらに、従来認めてきた追加可能枠は廃止されました。イカ釣り
は、前年と同様で、漁労船隻数55隻、付属船3隻、漁獲割当量
4,141トンとなりました。
  なお、両漁業種類とも、操業水域等上記以外の条件は、前年と同
様です。

2.中国の排他的経済水域における日本漁船の操業条件
 一方、中国水域の日本漁船の操業条件ですが、日本水域における
中国漁船の漁獲割当量が削減されたことから、中国漁船と等量にな
るように、まき網、底びき網、その他の漁獲割当量が削減されまし
た。
 なお、操業水域等上記以外の条件は前年と同様となっています。
 漁業種類ごとの操業隻数及び漁獲割当量は、まき網が181隻
10,739トン、底びき網が42隻780トン、延縄が149隻
195トン、曳き縄が52隻29トン、釣りが146隻654トン
となりました。

3.暫定措置水域の資源管理措置
 暫定措置水域の資源管理措置については、2001年12月の第
3回日中漁業共同委員会の合意に基づき、日中双方で資源管理措置
を実施することとなっていますが、資源管理をより強化する観点か
ら、中国漁船の操業隻数を前年の隻数から890隻(4.5%)削
減することとなりました。
 また、2006年の漁獲量の上限に係る努力目標値は前年と同数
とすることとなりました。
 これにより、両国の操業隻数と漁獲量の上限の努力目標値は、日
本が800隻、10万トン、中国が18,922隻、210万トン
となっています。

                        水産庁国際課

	
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