2023年8月7日 VOL416
海外漁業情報
提 供 日本漁船保険組合
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「海外漁業情報」では、海外で操業される漁業者の皆さんへ操業上の注意事項や
国際会議の結果等をお知らせしています。
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北太平洋溯河性魚類委員会(NPAFC)第30回年次会議の結果について
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北太平洋のさけ・ます資源の保存を目的として、北緯33度以北の公海でのさけ・
ます漁業の禁止を主な内容とした「北太平洋における溯河性魚類の系群の保存の
ための条約」が1993年に発効し、我が国のほか、アメリカ、カナダ、ロシア、
韓国が、この条約に加盟しています。
例年、この条約に基づく「北太平洋溯河性魚類委員会(NPAFC)」の年次会議が
開催されており、本年の第30回年次会議は、5月15日から19日まで、韓国の
釜山広域市で開催されました。
年次会議では、条約水域における取締活動やさけ・ます資源に関する
科学調査協力について議論しています。
取締分野の会議では、2022年における加盟各国のさけ・ます資源の違法操業の
取締実績について報告が行われました。
加盟国による取締活動は、取締船でのべ143日、航空機でのべ436時間以上
実施されました。
科学調査分野の会議では、北太平洋におけるさけ・ます資源に関する調査活動
について各国から報告が行われ、2022年の北太平洋のさけ・ます商業漁獲量は
1993年以降で2番目に低い漁獲量(71万トン,3.5億尾)となり、
前年の100万トンから29万トン減少したことが示されました。
このうち、サケの漁獲量は21.3万トンであり、全漁獲量の30%を占めている。
アジア側におけるサケの漁獲量は2015年以降減少していましたが、
2022年は15.8万トンを漁獲し過去2年を上回ったこと等が報告されました。
2023年には、ベーリング海西部及び北部、北太平洋北西部、オホーツク海南部で
航海調査が予定され、回遊時期、豊度、分布、生残率、海洋生態系、遡上サイズの
予測、系群識別、海洋におけるさけ・ますの成長と魚体の状態などを調査します。
また、現事務局長の任期が本年8月で終了するところ、今年次会議において
次期事務局長として我が国から近藤 喜清(こんどう よしきよ)氏
(選出時所属:国立研究開発法人水産研究・教育機構水産大学校校務部長)が
選出されました。任期は本年9月1日から4年間を予定しています。
次回の第31回年次会議の日程及び場所については未定です。
水産庁国際課
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